長崎市長選挙に思う。

長崎市長選に出馬されていた伊藤市長が、凶弾に倒れました。
本当に許せない事件です。犯人の動機について報道されていますが、工事現場での車の事故の処理について恨みを抱いていたとか。一部には、公共事業に関わる疑惑も報道されているようですが、これについては捜査の結果を待つのが良いでしょう。
一つだけいえることは、いかなる理由があるとしても、人を殺すという事が正当化されては成らないという事でしょうか。

伊藤市長、ならびにご遺族。伊藤市長を応援されていた方々・・・
心よりお悔やみ申し上げます。

この凶行の結果、長崎市長選挙は大きな混乱を見せているようですね。



長崎市長選、さらに1人立候補…新人5人の争い確定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070419-00000012-yom-pol
 銃撃を受けた伊藤一長市長(61)の死亡に伴う長崎市長選は19日、伊藤市長の長女の夫で新聞記者・横尾誠氏(40)と、NPO法人会員・田上富久氏(50)が立候補した。

 補充立候補の届け出は午後5時で締め切られ、新人5人による争いが確定。現職市長が凶弾に倒れるという異常事態の中で選挙が再スタートした。投開票は22日。

 市長選には他に、無所属新人の大学非常勤講師・前川智子氏(59)、共産党新人の元市議・山本誠一氏(71)、無所属新人の主婦・前川悦子氏(57)の3人が立候補している。



このような時に、何ですが・・・
一つだけ不可解な事があります。

伊藤市長の遺志を継ぐのは、伊藤市長とともに活動されていた方が相応しいのではないか。
何故、伊東市長の遺志を継ぐものとして、家族の方が出馬するのか・・・

普通の会社組織の場合、社長がなくなった場合、その後を継ぐのは取締役から選出されるのでは。
もちろん、いわゆるオーナー社長であれば、ご家族が継ぐ事もあるだろうけど、その場合も一緒に仕事しながら、経営方針の継続って事は考慮されるものではないのかな。

今回の場合、公職としての『市長』の選出。だから、被選挙権さえあれば誰が出馬しても良いとは言えるけど・・・
志半ばで斃れた伊藤市長の遺志を継ぐのであれば、同じ志をもって活動されていた、NO.2の方が居るのではないだろうか。それとも、その人が表に出ないほうが選挙に有利なのだろうか。

まあ、長崎市民の方が選ばれるわけで、私がどうこう言う事は無いのですが・・・

こういう時に何だけど、こんな形での世襲ってのはちょっと違うような気がするな・・・