社民党代議士、阿部知子氏のガイドライン

マスコミでは一切報道されませんが、社民党代議士である阿部知子氏のメールマガジン、及びHPへの記載内容がネット上で大きな話題になっています。もちろん、いろんな見方があっていい。阿部知子代議士を擁護する意見もあっていいのでは無いか。
しかし、コメントを下さった人の中には、『これのどこが問題なのか?』という方もいらっしゃるようで。ここで整理して見ますかね。
まずこの騒動の発端となった記事は、どんなものか。

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とりあえず、要点に赤い線を引いたら、線が繋がってしまった(苦笑)
http://megalodon.jp/?url=http://www.abetomoko.jp/&date=20070121003206

安倍晋三政権になってから「国を愛する」・国防の強化などの言葉が氾濫し、あたかも外敵から国民を守るために国家の力=軍隊が必要であるかのように宣伝されるが、実は「軍隊は国民を守らない」という事実は戦争を通して如実に示されてきた。軍隊はもちろんのこと警察も、戦闘のためあるいは犯罪に対しての対処を第一とするため、国民保護は二の次、三の次となる。
 阪神大震災は12年目を迎えたが、国民を災害から守ることを任務とされているはずの自衛隊が、国による命令を受けて救援に向ったのは、数日を経て後のことであった。日本の場合、自衛隊は軍隊ではないし、国土保安隊として出発し、防災のたねにも働くことを任務としてきた特別な生い立ちがあるのに、である。

つまり、最初の発言は阪神大震災はおまけ。『軍隊は国民を守らない』という自説を述べる過程で、『軍隊、警察は戦争、犯罪への対処が第一になるから、国民保護は二の次になる』と。
そんで、こっから暴走。
阪神大震災は12年目を迎えたが、国民を災害から守ることを任務とされているはずの自衛隊が、国による命令を受けて救援に向ったのは、数日を経て後のことであった。日本の場合、自衛隊は軍隊ではないし、国土保安隊として出発し、防災のたねにも働くことを任務としてきた特別な生い立ちがあるのに、である。 』

突っ込みどころがありすぎ。
さらには、阪神大震災の被災者の思いを踏みにじるようなこの内容・・・

突っ込み(1)自衛隊が国による命令を受けて救援に向かった?
  一応、国ではなく知事の要請で向かったはずだが。

突っ込み(2)(自衛隊が)救援に向ったのは、数日を経て後のことであった。
  自衛隊は、即時対応しようと準備していたのでは無かったか。命令を待たず、処罰覚悟で『訓練名目』で出動した部隊もあったというが。

突っ込み(3)日本の場合、自衛隊は軍隊ではないし、国土保安隊として出発し、防災のたねにも働くことを任務としてきた特別な生い立ちがある。

 国土保安隊って何?

とりあえず、この記事の中で阿部知子代議士は、次の主張をしているわけだ。


○軍隊は国民を守らない。戦争が任務だからだ。
阪神大震災の時、自衛隊は数日送れた。この事も『国民を守らない』事を示している。
自衛隊の任務は、防災も含まれるのにも関わらずだ。

どう見ても、自衛隊の出動が遅れたことは、それが、
自衛隊が)『国民を災害から守る組織』では無く『軍隊だから』だと主張している。
しかし、十二年前に起きた事。多くの国民は当時のことを知っている。当時の首相が、自衛他の出動をためらった事。事態を楽観視し、道路の封鎖なども命令せず、結果的に交通を麻痺状態に陥らせ、その結果、さらに救援が遅れたことを。そして、その人は、阿部知子代議士が所属する政党の人であることも知っている

記事は続く。
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ここでもやはり、『国民の安全を守る為には』と称して
(1)憲法九条の維持(苦笑)
(2)自治体主導のしっかりした防災の取り組み(その足らざる部分を県や国が支援)とネットワーク体制の確立。
(3)地域での共生力を取り戻す

どうしても警察、自衛隊の力は借りたくないらしい。(笑)
そして、釈明記事。

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ご自身が、震災直後の神戸で行った活動が記されている。つまり、この人は何も知らずにテレビだけみて発言しているわけではない。現地で、救援活動をされていたのだ。で、あれば、当時の自衛隊、警察の活動を知っていたはず。対応の遅れの原因はなんだったのか、身をもって知っていたはずではないのか。

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きっかけとなった記事では
『軍隊である自衛隊は、国民を守らない。そのことは阪神大震災で明らかとなった』
と述べているが、ここでは一転して
自衛隊が必死にがんばっていたことへの感謝が述べられたものも多々ありました。その通りだと思います。』
と発言している。これは明らかに異なる主張ではないのか。少なくとも、先の誹謗記事については謝罪するべきではないのか。


対応の遅れについて、村山首相責任について少し触れてある。

『当時の内閣の最高責任者は村山首相であることから、村山首相の対応の遅れを指摘されるご意見もありますが、1月17日午前10時、国土庁長官を本部長とする非常災害対策本部を設置、午後4時に村山首相は、官邸で緊急記者会見を行い、万全の対策を講じることを表明しました。私を含めてだれもが未曾有の災害に対して、十分な判断や迅速な行動がなしえなかったことについて、多くの教訓が残されたと思います。』

これはひらたく言うと・・・

『村山さんの対応が遅れたと言われますが、午前十時に対策本部を設置して、午後四時には緊急記者会見を行ってますよ』


遅いわ。
当日の朝、出勤途中の私ですら、阪神高速の倒壊、火災の発生、死者の確認などのニュースをラジオで知っておったわ。
午後四時の記者会見など、対応のうちに入らん。
要はね・・・



村山さんは、何もやらんかったのだ
『出来なかった』のかも知れんが、一緒じゃ。
そんで・・・



それはほかならぬ、阿部知子代議士の所属する社民党(旧社会党)の連立政権の時の事じゃ。
ま、こんなとこかな。