『死刑になるなら』って・・・

世の中には、すぐに極論を持ち出す人がいる。それは常に感じる事ですが、ネットの世界の寵児であるこの人も、持ち出すのは『極論』のように感じますね・・・

「死刑になるなら払う」2ちゃんねる管理者、賠償拒否
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070320-00000301-yom-soci
 インターネット掲示板2ちゃんねる」への誹謗(ひぼう)中傷の書き込みなどを巡り、名誉棄損訴訟などで相次いで敗訴している管理者・西村博之氏(30)が19日、東京地裁で開かれた民事訴訟に出廷した。

 西村氏は閉廷後、報道陣に対し、過去の訴訟で確定した賠償金などについて、「支払わなければ死刑になるのなら支払うが、支払わなくてもどうということはないので支払わない」などと、支払いの意思がないことを明らかにした。

 西村氏は、これまでに全国で50件以上の訴訟を起こされ、その大半で敗訴が確定。未払いの賠償金や、裁判所の仮処分命令に従わないことに対する制裁金が少なくとも計約5億円に上るとされるが、西村氏が自ら支払いに応じたケースはほとんどない。その理由について、西村氏は「踏み倒そうとしたら支払わなくても済む。そんな国の変なルールに基づいて支払うのは、ばかばかしい」と話した。


『死刑になると言うなら払う』と言うのは、まるで子供が持ち出すような極論ですね・・・
そして、『踏み倒そうと思ったら、踏み倒せる』という主張もまさに極論かと。

しかし、この人の意見について、考えて見る価値は有るのではないか・・・


例えば、刑事事件を起こした犯罪者が、裁判所で『被害者に対し、一生をかけて償う』と涙を流し反省する。しかし・・・
出所した後、被害者に何の賠償もしないで第二の人生を始めるとするならば、これは公正ではないだろう

現実問題、このようなことは起きていると聞きます。
それに対して、法的な手段をとることは出来ず、あくまでも当人の良心に頼るのみ・・・


この当事者の良心に頼るやり方は、もう崩壊しかかっているのではないかと・・・

西村氏が提示したこの問題によって、判決に従わせる強制力を持たせる事は良い事では無いかと。

ま、当人はそんなことまで考えていないと思うけど。