消費者にも問題あるって?

北海道の食肉加工業者『ミートホープ』で、ミンチ肉の偽装が問題になっています。何でも、牛肉と偽って豚肉を混ぜていたのだとか。関与を認めたこの食肉加工会社の社長、ずいぶんと思い切った発言をしているようで・・・



田中社長仰天発言「消費者にも問題」…ミンチ偽装で強制捜査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070625-00000007-sph-soci
 北海道苫小牧市の食肉加工販売会社「ミートホープ」の「ミンチ偽装問題」について、北海道警は24日、同社と取引先の「北海道加ト吉」など十数か所を不正競争防止法違反容疑で家宅捜索した。道警は田中稔社長(68)の主導による会社ぐるみでの違法行為とみており、今後は田中社長の立件も視野に捜査する。捜査に先立ち、田中社長は事件の責任について「消費者にも問題がある」などと発言した。

 午後2時半、段ボールを持った道警の捜査員30人が続々とミートホープ社に入った。窓ガラスには青いビニールが張られた。

 ミート社は豚肉や鶏肉を混ぜて偽の牛ミンチ肉を製造。伝票などに「牛100%」と原料表示を偽って北海道加ト吉に販売した疑いが持たれている。加ト吉や日本生活協同組合の鑑定で、ミート社の原材料を使った「牛肉コロッケ」から豚肉や鶏肉が検出された。

 道警はこれまでミート社などから資料の任意提出を受け分析し、幹部から任意で事情聴取。田中社長の指示で長期間にわたり大規模な偽装が行われたと見て、詐欺容疑の適用も検討している。

 午前10時、捜索に先立ち、同社前に茶色いチェックのシャツというラフなスタイルで現れた田中社長は「業界全体の体質も(警察に)説明しなきゃいかんと思うし、販売店も悪いし、半額セールで喜んで買う消費者にも問題がある」と神妙な面持ちで解説。

 さらに「もちろん私が一番悪いんですけども…消費者自体も安いものばかり求めるから」と“被害者”であるはずの一般消費者に責任の一端をなすりつけた。

 これまでも田中社長は発言を二転三転させてきた。問題発覚の20日、ミンチの偽装は工場長からの求めに応じたものだったと説明。同じ機械を使うことで牛肉と豚肉が混ざったとも話したが、同日中に翻し、故意に混ぜたことを「考えられない訳じゃない」と暗に認めた。

 翌21日「私がいちいち(肉の混入現場の)横にいたら大変ですよ」と笑顔で自身の関与を否定。しかし同じ会見中に長男の等取締役から「本当のことを言ってください」と責め立てられ「コストを下げるため牛肉に豚肉を混入するよう指示した」と偽装の主導を認めている。

 ミート社によると、牛ミンチの取扱量が増え始めた7、8年前から偽装が常態化。牛肉どころか豚肉すら検出されない「牛肉コロッケ」まであった。産地の偽装や賞味期限の改ざん、袋を偽造してブランド肉を装ったり、肉を赤く見せるための血による着色、果てには水を注射しての重量アップ疑惑など、同社は偽装のデパート状態となっている。



まあ、値段を下げると言っても、どう考えても限界があるわけで。
『正直に牛肉を使ったら、こんな値段では作れない』という言い分は、一応理解は出来る。

ただ・・・


お前が言うな。

つー話ですが。

『これは安売り用なので、牛肉100パーセントではありません』
と、表示しているのなら言い分も分かる。しかし、牛肉使用100パーセントを謳っている以上、それは嘘以外の何ものでもないわけで。


ただ、前にも書いたんだけども、『安ければ安いほうが良い。物の価値は買う人間が決める』と言うのは、一見正しように見えて、どこかで破綻するのでは無いかという事は感じます。

世の中の物には、当然、『価値』があるわけで、『安ければ安いほうが良い』というのは、その物が持つ価値、その働きが生み出す価値を否定していると言えるのではなかろうか、と。

『それを生産する人が生み出す価値』を認めず、買い叩く事が当たり前になってしまうと、生産者は疲弊してしまうわけで。その結果、値段を下げるためには手段を選ばないという事につながってしまうのかと。

この食肉加工業者は、嘘はついたけれど、『食べられるもの』を混ぜていた。

これが極端な形になると・・・・





隣の国のように、生ゴミとか混ぜるようになるかも知れないわけで

そろそろ、物の価値について、見直すべき時期に来てるのではなかろうかと思う私です。


まあ、そうだとしても・・・









ミートホープの社長、お前は言うな。