中国終了のお知らせ、その92・・・『地獄の沙汰も金次第』

四川省で大地震に見舞われた中国。その中国に各国からの支援が相次いでいるようですが、その支援に対し、中国はランキングをつけているようで。



四川大地震義援金、最高額はサウジ=日本が続く―中国

http://www.recordchina.co.jp/group/g19137.html
2008年5月15日、中国外交部の秦剛(チン・ガン)報道官は四川大地震に関する記者会見で、海外からの義援金や救援物資の詳細を発表した。15日現在、中国には約1億ドル(約104億円)の義援金と1000万ドル(約10億円)相当を超える救援物資が寄せられた。人民日報系「環球ネット」が伝えた。

秦報道官は「完全な統計に基づいてはいないが」と断った上で、海外から寄せられた義援金のうち、最も額が大きかったのはサウジアラビア王国の現金5000万ドル(約52億円)と1000万ドル(約10億円)相当の救援物資であると述べた。

以下は同報道官が発表した、各国からの義援金と救援物資の詳細。

▽1、サウジアラビア王国義援金5000万ドル(約52億円)と救援物資1000万ドル(約10億円)相当▽2、日本:義援金約5億円と救援隊の派遣▽3、ロシア:救援物資4回分(うち2回分はすでに到着)▽4、ノルウェー:2000万ノルウェー・クローネ(約4億1000万円)▽5、英国:100万英ポンド(約2億円)▽6、スペイン:100万ユーロ(約1億6000万円)▽7、韓国:100万ドル(約1億円)相当の救援物資▽8、ベルギー:65万ユーロ(約1億円)▽9、ドイツ:50万ユーロ(約8000万円)▽10、米国:50万ドル(約5200万円)

▽11、フランス:25万ユーロ(約4000万円)相当の物資▽12、ギリシャ:20万ユーロ(約3200万円)▽13、ユニセフ国際連合児童基金):30万ドル(約3100万円)相当の救援物資▽14、ベトナム:20万ドル(約2000万円)▽15、ポーランド:10万ドル(約1000万円)▽16、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所):5万ドル(約520万円)▽17、エストニア共和国:50万クローン(約500万円)▽18、モザンビーク共和国:4万元(約56万円)▽19、イタリア:野戦病院1か所、救援物資、テントなど(翻訳・編集/NN)


各国の支援に謝意を示すのは当然の事。しかし、支援金額のランキングを発表するのは、ちょっと違和感があります。


四川大地震>各国からの義援金に順位付け、新華社報道に不快感―米メディア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080519-00000002-rcdc-cn&kz=cn
2008年5月18日、中国の「環球時報」は米国メディアが新華社の報道について不快感を示す論評を掲載したと報じた。

15日付の米紙「McClatchy(マクラッチー)」が掲載した論評は、ヨハンセンを名乗る作者が「地震義援金でランキング」というテーマで書いたもの。四川大地震アメリカが被災地義援金として50万ドルの第1次支援を申し出たことに対して、新華社編集部は故意にサウジアラビアの5000万ドルの巨額支援と比較し、自社サイト上に順位をつけて大見出しで報じた」として不快感を示した。

「政府とは関係なく、コカ・コーラ社は500万元、ウォルマート社は300万元というようにアメリカの企業や民間団体27社は次々と中国への支援を積極的に表明しており、これらの金額が多いか少ないか判断してほしいものだ」とヨハンセン氏は記している。

「環球時報」は17日付の新華社報道を基に、米国政府からは50万ドルの支援のほかに70万ドル相当の援助物資が送られ、米国赤十字からは1000万ドル、米国企業からは1200万ドルを超える義援金と物資が中国に送られたと伝えている。


まあ、金額じゃなく、気持ちが大事なわけで。各国から集められた浄財はきちんと被災者のために使ってもらいたいもんです。

こんな国も支援してるみたいだし。



四川大地震北朝鮮が復興支援で資金提供

5月18日19時20分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080518-00000047-mai-cn

 【成都・西岡省二】中国の四川大地震を受け、北朝鮮は中国政府に対し、被災地の復興支援のため10万ドル(約1040万円)の資金を提供した朝鮮中央通信などが17日伝えた。

 北朝鮮地震発生直後の13日に金正日(キムジョンイル)総書記名で胡錦濤国家主席あてに見舞い電を送っている。




お前ら、自国の飢えた国民に使った方が良いんじゃないのか?

大体ね。中国は、外貨準備高世界一の大国なんだよ。
本来なら、外国の支援など必要ないと言っても過言ではないはずだ。

さて、転んでもただで起きないのは、さすが中国。



やっぱり宣伝工作重視?四川大地震中国共産党

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/145945/
【北京=伊藤正】中国・四川大地震では、被災状況や救援活動などの情報公開によって内外の同情と支援を集め、国際社会は中国の「変化」として注目している。しかし、胡錦濤(こ・きんとう)国家主席が被災地入りした16日以降、主要メディアの報道は、党と軍を宣伝する「本来の姿」に戻りつつあり、ネット上には批判的書き込みが目立ちだした。

 党中央が当初から、宣伝工作を重視していたことは、地震発生数時間後の12日夜の政治局常務委員会に続き、宣伝担当の李長春常務委員が震災報道会議を緊急招集したことに表れた。

 会議では、人民日報、新華社、中央テレビ(CCTV)などに現場報道を促す一方、中央、地方の党と政府が救援に全力を挙げていることや、軍、武装警察、公安の身を挺(てい)した被災者救助の感動の場面を宣伝することなどを決定した。

 党中央宣伝部は13日午前、主要メディア指導者との全国テレビ会議を開き、震災報道を大きく扱い、社会の世論を正しく導き、大衆を震災救援活動に動員するよう指示。「どこかに困難があれば、八方が支援する」社会主義の協力精神を発揮させよ、と。

 地震当日から始まったCCTVの24時間生放送は、被災の惨状と懸命の救助活動を生々しく伝え、全国に同情の嵐を呼び、空前の支援活動が起こった。それは人命を救えとの自然発生的な行動であり、主義、主張とは無縁だった。

 地震直後、現地に向かった温家宝首相は、絶望的な状況の中で、被災民を見舞ったが、それは1人の人間としての感情を隠さなかったがゆえに、国民の圧倒的共感を呼んだ。CCTVは、温首相の行動を随時伝えたが、重点は現地状況報道だった。

 これが変わるのは、16日に胡錦濤主席が温首相に代わって現地入りしてからだ。CCTVは常に胡主席の動向や演説をトップで扱い、繰り返し報道した。同時に軍などの英雄的な救助活動報道も急増した。主要紙も同様だ。

 辛口の書き込みの多いことで知られる人民日報のネット「強国論壇」掲示板では、17日以降、CCTVへの批判が出始めた。「指導者の動静より、被災状況を伝えろ」「おべっかの道具になった」といったものだ。

 背景には16日深夜、李長春常務委員が現場報道の中心になったCCTVと新華社を訪問したことがあったという。李氏は両社が中華民族の偉大な精神を鼓舞し、社会主義制度の優越性を発揮する上で、貢献したとしながら、党と人民の負託に応え、政治を重んじ、規律を厳格にし、党、軍の宣伝強化を求めた。

 報道機関は1党独裁の柱は党と軍であることを忘れずに、報道に努めろというわけだ。これが党指導部の総意かどうか分からない。少なくとも胡錦濤温家宝両氏は、現地視察中、1度も「社会主義」を口にせず、特に胡氏は17日夜、国際的支援への感謝も述べた。

 被災民が求めるのは、一刻も早い救援であり、指導者の慰問や演説ではない。それをテレビ視聴者の多くも感じている。香港紙は、胡氏の視察で救助活動が2時間中断、被災者が怒っているとも報道した。

 大地震は、報道が党と国民のどちらの側にいるか、問うた。CCTVは18日夜、芸能界総出の特別番組を放映し、国民に救援を求めたが、現場の窮状報道を超える効果があるとは思えない。



中国でも、見る人は見ているって事ですかね。



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