拉致問題、米朝協議で進展?

北朝鮮により拉致された日本人と言うのは、まだ明らかになっていない多くの方がいらっしゃるはず。しかし、北朝鮮はこれまで蓮池さん、地村さん、曽我さんの5名とそのご家族の帰国で解決済みとの姿勢を示してました。
どう考えても、そんなわけは無いわけで。

そんな中、新たな拉致被害者の帰国を示唆するような発言があったとか。


拉致被害者>「数人生存、帰国の用意」北朝鮮、米に伝達
5月27日15時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080527-00000055-mai-int

 北朝鮮が日本人拉致事件に絡み、被害者とみられる日本人について「まだ数人が国内におり、帰国させる用意がある」と米国に伝えていたことが27日、政府関係者の話で分かった。北朝鮮が指す人物は安否不明の政府認定被害者12人とは別とみられる。「被害者の帰還」というカードを切ることで拉致問題の「進展」を印象付け、米国によるテロ支援国家指定解除を後押しする目的があるとみられる。日本に揺さぶりをかける狙いもあるとみられ、実際に帰国に結びつくかは予断を許さない。

 ◇テロ指定解除へ交渉カード

 6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は27日から北京を訪問し、北朝鮮首席代表の金桂冠(キムゲグァン)外務次官と会談する。核計画の申告のほか、日本人拉致問題平壌に滞在中の「よど号」乗っ取り事件メンバーの扱いも取り上げられる見通しだ。

 関係者によると「新たな被害者」の情報は昨年秋、米国に伝えられたという。政府は全員の生存を前提に被害者の即時帰国などを求めており、高村正彦外相は昨年10月、「生存者全員が帰国すれば大部分が解決。何人かでも帰国すれば進展だ」と述べていた。

 また「よど号」メンバーについては「帰国したからといって進展とは思わない」との認識を示していた。

 政府認定の拉致被害者は現在、横田めぐみさん(行方不明時13歳)ら17人。このうち5人とその家族は帰国・来日できた。北朝鮮金正日(キムジョンイル)総書記の謝罪や5人の帰国で拉致問題は解決済み」「生存者は既にすべて帰国した」と主張していた。

 一方、特定失踪(しっそう)者問題調査会は、拉致の疑いを排除できない行方不明者として約470人を登録。行方不明時の状況から、このうち36人を特に「拉致濃厚」だとしている。



アメリカに対して新たな拉致被害者の存在を示唆したってことは・・・

これまで日本政府に対して嘘をついてきたことになるわけですね。

この問題については、日本政府は比較的冷静に対応しているようです。


拉致関係報道を否定=町村官房長官
5月27日19時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080527-00000103-jij-pol

 町村信孝官房長官は27日午後の記者会見で、北朝鮮が米国に対し、日本人拉致事件の被害者とみられる数人が生存し、帰国させる用意があると伝えたとする一部報道について「そういう事実はないし、米政府からも記事のような内容の連絡は受けていない」と否定した。
 その上で「どういう意図で連日、(拉致問題について)事実無根の記事が出るのか。極めて遺憾だ」と強調した。 



どういう意図ってあんた・・・


またお金が欲しくなったんじゃね?

一番最初の記事で、今回北朝鮮が存在を示唆したとされる拉致被害者

>安否不明の政府認定被害者12人とは別とみられる

との事。その一方、横田めぐみさんについてこのような証言も出てきている。


横田めぐみさん>「94年6月後も生存」 地村さん新証言
5月26日2時30分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080526-00000008-mai-soci
 拉致被害者横田めぐみさん(当時13歳)について、帰国した被害者の地村富貴恵さん(52)が日本の当局に、「94年6月に自分たちの隣に引っ越してきた」と証言していることが分かった。新証言は、「94年4月に死亡」とする北朝鮮の説明と矛盾する内容。「拉致問題は解決済み」としてきた北朝鮮側説明を覆すものでもあり、拉致問題の今後の行方にも大きな影響を与えそうだ。

 昨年末、当局に証言した。それによると、めぐみさんは94年6月、保志さん(52)と富貴恵さん夫妻が住む招待所の隣に1人で引っ越してきた。数カ月そこに暮らしていたが、その後の行方は分からないという。

 また、当時のめぐみさんについては「かなりうつ状態が激しく、精神的に不安定な状態だった。北朝鮮の対外情報調査部(現・35号室)幹部が看病していた」と証言した。

 めぐみさんをめぐっては、これまでに、蓮池薫さん(50)の証言で、

(1)北朝鮮が死亡したとする時期の1年前(93年春ごろ)から夫と不仲で別居していた
(2)94年3月に精神科病院に入院する準備を蓮池さんが手伝った

ことが判明。警察の捜査で、よど号グループによる欧州での拉致を除き、対外情報調査部が日本人拉致を実行したことも分かっている。

 めぐみさんの消息について北朝鮮は、初めて拉致を認めた02年の日朝首脳会談で「93年3月に自殺」と説明。04年に蓮池さんの「94年まで目撃していた」との証言が明らかになると、北朝鮮は「担当者の記憶があいまいだった」との理由で「94年4月自殺」に訂正した経緯がある。

 06年に存在が明らかになっためぐみさんの夫である韓国人拉致被害者も「めぐみさんはうつ病になり94年4月に病院で自殺した」と北朝鮮での会見で明らかにしている。

 ◇新たな食い違い

 「(北朝鮮が死亡したとする2カ月後の)94年6月に招待所の隣に引っ越してきて、数カ月間暮らした」。横田めぐみさんの消息に関する新情報が、地村富貴恵さん(52)の証言でもたらされた。04年の拉致被害者についての再調査後も、「8人死亡」とする当初(02年)の安否内容を変えず、「拉致問題は解決済み」としてきた北朝鮮側の対応が注目される。

 新証言について、横田滋さん(75)は「政府から直接聞いた話ではないので確かめたい」。早紀江さん(72)は「どの家族も生きていると思って頑張ってきた。一刻も早く助けてあげたい」と話した。

 めぐみさんに関する北朝鮮の説明には、これまで矛盾が相次いでいる。北朝鮮は04年11月、日朝実務者協議でめぐみさんの「遺骨」を日本側に提供したが、DNA鑑定の結果、「別人」との結果が出ている。このため、北朝鮮は「遺骨」の返還を求めているが、日本側は応じていない。

 また、死亡時期についても、北朝鮮は当初「93年3月」と説明していたが、蓮池薫さん(50)が外務省に「94年に姿を見ていた」と証言していたことを毎日新聞が04年8月に報道。これを受け、北朝鮮は同11月の再調査結果で、「94年4月」に訂正している。

 韓国の拉致被害者家族と日本政府との協力で06年春に名前などが明らかになった、めぐみさんの夫で韓国人拉致被害者、金英男、(キムヨンナム)氏(46)。北朝鮮で、韓国や日本のメディアを相手に会見に臨んだが、発言内容は北朝鮮の主張を繰り返すだけだった。

 北朝鮮の再調査結果では、めぐみさん以外の被害者についても、それまでの日本の捜査や調査結果と矛盾する内容が多く、日本政府は「説明を裏付けるものがなく、誠意を欠く対応だ」と抗議。しかし、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」との姿勢を変えず、ミサイルを発射したこともあり、日本政府は06年7月から経済制裁(先月延長)に踏み切っている。



やはり、めぐみさんが生きているという可能性も高いと思えますね。

横田めぐみさんはじめ、拉致被害者の一刻も早い解放を祈りたいと思います。



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