リーマン破綻の影響があちこちに。

グルジアが、自国領内の南オセチアに侵攻した時、それを待ち受けていたかのようにグルジアに攻めかかり制圧したロシア。
かつての帝国主義が頭をもたげて来たのようにも見えますが、ロシアの最初の反応は極めて強気のものでした。

しかし、ロシアに投資していた外国の資金流出が止まらず、そこに来てのアメリカのリーマン破綻。
状況が変わってきたようで。


露大統領:「我々に孤立は不要」国内株価急落で弱気に?

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20080918k0000m030054000c.html
 【モスクワ杉尾直哉、大木俊治】ロシアのメドベージェフ大統領はこのほど、「我々には(国際的な)孤立も軍拡競争も不要だ。それは袋小路への道だ」と述べた。8月8日のグルジア侵攻以降「新たな冷戦が起きても恐れない」と西側諸国に挑戦的な態度を取ってきた大統領だが、ロシア企業の株価低下や国外への投資流出に歯止めがかからないことから、弱気な本音がポロリと出たようだ。

 大統領は、国内主要企業経営者らとの会合で15日、「我々に(経済)制裁を加えようとしても、両刃の剣となる。損失は(ロシア、制裁を加える側の双方に)対称的に出る」と述べ、グルジア紛争がらみの西側の制裁をけん制した。実際は欧州連合(EU)が対露制裁を見送っており、逆に制裁を恐れている様子を示すことになった。

 ロシアの主要株式指標は米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)が引き起こした世界同時株安の影響で、16日に軒並み急落した。主要企業では、政府系天然ガスガスプロム」、国営石油「ロスネフチ」、対外貿易銀行、預金者数でロシア最大の貯蓄銀行(ズベルバンク)などの下落が目立っている。

 ロシアの株式市場は6月から下落を始め、8月のグルジア紛争で下落傾向がさらに強まっていた。これに世界同時株安が追い打ちをかけた形で、98年の金融危機の再来を懸念する声も上がっている。



ロシアの成長も10年で終わりって事か。


国内でもこんなところに影響が。


【米金融危機】テレ朝、リーマン債権保有で10億円損失の恐れ

2008.9.18 13:26
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/080918/fnc0809181324012-n1.htm
このニュースのトピックス:テレビ局
 テレビ朝日は18日、経営破たんした米証券大手リーマン・ブラザーズのグループ会社が発行した円建て債券10億円分を保有していると発表した。全額が損失になる恐れがあるという





同情の余地、全くなし。

つーか、デジタル放送移行のための、企業としては何のメリットも無い投資をやらねばならんところに来て、この損失は大きいでしょうな。

そしてまた、番組制作に使われる予算が削られて、何の役にも立たないテレビ番組が増え、視聴者が減る、と。

まあ、テレビという媒体も、そろそろ無くなってくるのでは無いかと。

そんな風に思ったりもしますが、どうでしょうね。



にほんブログ村でランキングに挑戦中。応援URLクリックお願いします。
にほんブログ村 国際政治・安全保障↓
https://politics.blogmura.com/international/