選挙戦、開戦。

来月の末に選挙戦が始まりますね。そろそろ、各党が政策を掲げて選挙戦が始まるようです。
まあ、選挙戦と言っても『戦(いくさ)』でどちらが天下を取るかと言う時代では無く、論戦なわけですが。
それでも、『情報戦』『心理戦』は行われているわけで。

まあ、相手の主張よりも、自分の主張の方が正しいという事を訴えかける事は当然行うわけですわな。

古くは、戦国武将の戦いなど、例えば武田信玄上杉謙信の戦いでも、お寺などに起請文を出している。その内容は、『如何に相手が非道な輩か』そして『自分は信心深く領民をいつくしんでいるか』を述べ、『戦いに勝利する願掛け』を行い、『望みが叶った時に、どれだけの寄進を行う』と言ったもの。

神様・仏様に対してのマニフェストですか。

それは現代も形を変えて行われている、と。

宗教の歴史ってのを学んでみますと、かつて、『人として扱われない身分の低い者』が、祭りの時などに、『神』として扱われる事が少なからずあったとか。
逆説的に言えば、一時的にでも『神』として扱われる者は、普段の姿に戻れば、『人ではない扱い』とされるのだ、と。


政治家の皆さんは、今、私たちに必死でマニフェストを訴える。それは、我々の持つ1票が、彼らの望みをかなえる力であるから。
彼らから見れば、有権者は、神のような存在なのでしょう。一時的には
しかし、それも、選挙という祭りが終わるまでの事。祭りが終われば、有権者は、神の身から、身分の低い立場に叩き落される・・・

なんとなく、昔の歴史と対比させてみると面白い見方が出来るかも知れませんなぁ。
今は、『戦いに勝ったら、寄進しますぞ』と公言していても、戦いが終わったら、『そんな約束は知らんな。下がれ』って事になるかもね。


さて、選挙戦。民主党二日で修正されたマニフェスト与党は『夢物語だ』と批判しています。
まあ、その通りでしょう。一回使ったら無くなってしまうような、所謂『埋蔵金』をあてにして予算を組むなど、取らぬタヌキの皮算用ですから。

そして、与党はかつてのマニフェストについて、『実施率は100パーセントだ』と胸をはる。
当然野党は反撃。


自民公約「達成度20点」、民主・岡田氏が批判
7月30日22時9分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090730-00000921-yom-pol

 民主党の岡田幹事長は30日、静岡市で記者会見し、2005年衆院選自民党が掲げた政権公約マニフェスト)の検証結果を発表した。

 与党が民主党政権公約を「財源があいまいで無責任だ」と批判を強めていることから、自民党が31日に政権公約を発表するのに先立ち、政権にありながら公約実現が不十分だったと印象づける狙いがある。

 検証は
〈1〉郵政民営化
〈2〉年金
〈3〉医師不足問題
〈4〉子育て支援
〈5〉非正規労働者対策-

-など21分野について、自民党政権公約などに掲げた政策と進捗(しんちょく)状況を比較した。

 05年衆院選で最大の争点だった郵政民営化については、「格差拡大を放置し、社会保障の崩壊や財政悪化をもたらし、日本の問題を山積みにした」と総括した。

 今回の衆院選で民主、自民両党が重視している子育て支援策では、自民党政権公約の目玉の一つに掲げる「幼児教育の無償化」が前回も掲げられていることを指摘し、自民党にとって幼児教育無償化は総選挙の風物詩だ」と皮肉っている。

 自民党は05年衆院選政権公約について「未着手はなかった」などとする自己評価をまとめているが、岡田氏は記者会見で、「(達成度は)20点、30点だ。約束したことが果たされておらず、4年前に約束したことと今やっていることが全く違う」と酷評した。


マニフェストの実施率と、実施した事で新たに発生した問題ってのは別物だと思うのだが、その辺はさすが民主党自分には甘く、相手にはひたすら厳しいですな。

これに対して、麻生総理も反論。


民主の「検証」に反論=麻生首相
7月30日20時26分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090730-00000232-jij-pol

 麻生太郎首相は30日夜、2005年の前回衆院選などで自民党が掲げたマニフェスト政権公約)を民主党が検証し、多くの公約違反があると批判していることに対し、「郵政の民営化があの当時の一丁目一番地(の争点)だった。それは間違いなく実現した」などと反論した。
 首相は「年金については基礎年金の3分の1の国庫負担を2分の1に引き上げた」と強調。「120くらいあった項目のうち、半分はできているし、残り半分もほとんど取り組みが遂行中だ」と語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。 


まあ、取り組み中で成果はまだってのもカウントするってのはギリギリありかな。中にはやる気の無いのもあるかも知れんが。

しかし、こんなやり取りを見せられても、有権者には分からんのではないか。

有権者が神として高められる今だから、言わせて貰おう。


公開生中継で時間無制限の党首討論やれ。

一応、麻生総理は党首討論を呼びかけているようだ。

党首討論会呼び掛けへ=与党
7月30日14時33分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090730-00000077-jij-pol

 自民党細田博之公明党北側一雄両幹事長らは30日午後、都内のホテルで会談し、衆院選に向けた各党党首の討論会を民主党などに呼び掛けていくことで一致した。
 会談後、細田氏は記者団に「(討論会は)お互いの党の政策のためになる。議論が洗練され、現実的でないものは表面化する」と語り、あいまいと指摘される民主党の政策の財源などをただしていきたいとの考えを示した。
 これに関し、共産党志位和夫委員長は「党首が議論をぶつけ合って争点をはっきりさせることが必要だ。ぜひ実現したい」と記者団に述べた。



普通、こういうのは野党が求めるもんじゃねーのか?鳩山よ

党首討論の提唱者でありながら、国会での党首討論を最後の一回まで逃げ回った小沢一郎。そして、故人献金問題が発覚したら党首討論を逃げた鳩山由紀夫

堂々と、党首討論しろよ。公開の場でノーカットだ。

テレビの中継だけじゃなく、ネットでも中継したらどうだ。誰でもいつでも見れるようにな。

テレビ番組なんかではダメだ。編集の魔術にかかれば、どんな印象操作もできてしまう。

大体、民主党の要求でこんな事を言い出してるテレビ局もあるんだぞ?

国会議員の説明ボード、テレ朝が自粛要請
7月30日7時8分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090730-00000290-yom-pol

 テレビ朝日は主要政党に対し、番組に出演する国会議員が主張の要点を記したフリップを持ち込まぬよう要請していたことが、29日分かった。

 同社は「公平性を期すための措置」と説明している。

 自粛要請は、自民、民主、公明、共産、社民、国民新の6党に対し、文書で行われた。少なくとも8月30日の総選挙終了までは実施するという。同社広報部は「事実上の選挙期間に入り、公平性に関して慎重な対応が求められる。各党の主張はあるだろうが、持ち込まれたフリップをすべてチェックできず、内容に責任が持てないため」と理由を説明している。

 19日放送の同社報道番組「サンデープロジェクト」で、自民党細田博之幹事長が、民主党子ども手当政策について、持ち込んだフリップを使って批判したが、民主党は22日、「フリップの内容に誤りがあった」とする抗議文を自民党と同社に送った。同社広報部は、「フリップの使用自粛要請は、民主党の抗議があったからではなく、あくまでも自主的な判断」としている。

 この措置に対し、民主党は「テレビ局の判断で、コメントする立場にない」とする一方、自民党は「視聴者にとって分かりやすい議論を行う上で、政策のフリップは大変役に立つ。テレビ朝日の措置は残念」と反発している。



こんなマスコミに公平性を期待するのは間違ってるだろ。
とりあえず、党首討論、時間無制限。実施を希望したい。


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