赤松&ルーピーズ口蹄疫 2010年5月26日の 現場と国会

今朝の読売新聞、口蹄疫の報道は4面と34面に記載。4面は『野党攻勢を強める』と言う内容。34面は『防疫体制を見直し』だって。
なんだかもう、収束した話みたいな扱いだな、おい。
現場の状況と、中央のこの温度差は、一体何?他の報道を確認する。


命奪う現場 獣医師苦悩 宮崎・口蹄疫 「往診した牛、最後は自分が」
=2010/05/22付 西日本新聞朝刊= 2010年5月22日 02:13  

 「往診に通っていた農家の牛を、自分の手で殺すなんて」‐。家畜伝染病「口蹄疫」が急拡大し、牛や豚の殺処分が続く宮崎県川南(かわみなみ)町の現場。動物診療所を営む獣医師、小嶋聖(せいじ)さん(39)は21日夕、作業を終えて自宅に戻り、ため息をついた。応援の一般行政職員も罪なき動物の命を奪う手伝いに苦悩を募らせる。感染が表面化して1カ月が過ぎたというのに、処分できた家畜は対象約13万頭の半分ほど。今後は、殺処分を前提としたワクチン接種の関連作業が現場にのしかかる。
 小嶋さんがこの日訪れたのは、牛の繁殖と肥育を一貫経営する農家。以前、往診に足を運んだ知り合いだ。作業は午前10時半から6時間に及んだ。
 密閉された防護服に身を包み、中は蒸し風呂状態。汗が止まらない。右手の指先が痛い。ひたすら牛に注射を打ち続けた。数えてみれば、140頭近い。
 「子牛もいた。何のために生まれてきたんだろうと考えながら…」。鎮静剤を打ち、おとなしくなったところで静脈に殺処分用の薬剤を入れる。作業効率化のため1列に並ばされた牛。1頭ずつ倒れていく。
 「ものすごく体力も神経も使うのに、何の達成感もない」と声を落とす。それでも「お世話になった農家さんばかりだから、最後の区切りは自分がつけてあげたかった」。22日も朝から現場へ出向く。
 宮崎県農政企画課の事務職、水田隆史さん(36)は応援要員。これまで3カ所で畜舎の清掃や消毒などに従事したが、養豚農場での作業は、想像を絶した。
 暴れる子豚を抱き押さえ、獣医師が心臓に注射を打つのをじっと待つ。腕に感じるぬくもり、震え…。「切ない、すさまじい悲鳴をあげるんです」。人間の赤ちゃんが泣き叫ぶのに似た声が、今も耳に残っている。
 同県によると、この日一日で防疫現場に投入された人員は約630人。国や他県などからも職員が応援派遣されてくる。だが、獣医師の中にも殺処分に不慣れな人は多く“急造部隊”の作業は手探りに近い。
 それでも、みんな黙々と目の前の仕事に没頭する。作業3日目という、県外からの応援獣医師は「自分の地元で起きていたらと思うと、ひとごとでない。短い間かもしれないが、被害に遭った農家のためできるだけのことをしたい」。そう言い残し、送迎バスに乗り込んだ。


外から応援に来ている獣医師は、免許をもっているだけのペーパー獣医師が多いと聞く。
注射も上手く打てない、と。それでも現地で対応にあたってくれている人を責めるつもりは無い。
現地では、地獄のような戦いがいまだ続いているのだから。
 


電気ショック、ガス、薬  口蹄疫「殺処分」過酷な現場
5月25日20時22分配信 J-CASTニュース

 家畜伝染病「口蹄疫」問題で、拡大防止策として殺処分が宮崎県内で続いている。電気ショックや2酸化炭素ガス、薬で次々命を絶っていく動物たちを目の当たりにする過酷な現場で、担当者たちは苦しみながら仕事に当たっている。
 白衣を着た2人が、それぞれコードがついた大型のはさみ様のもので豚の胴をはさんでいる写真がある。電気ショックによる殺処分現場だという。2010年5月中旬、衛生放送「チャンネル桜」が放送したもので、宮崎県の畜産家から「どんな悲劇が起きているかを伝えて欲しい」と託されたものだという
■腱鞘炎や筋肉痛で手足が動かなくなる人も
 殺処分対象の牛と豚(ごく一部ヤギなど)は、宮崎県によると5月24日現在14万5300頭を越えた。うち、殺処分が終わったのは、7万6800頭強だ。今後、ワクチン接種後の全頭処分が加わる見通しで、処分対象は急増する。
 「総動員かつ急ピッチで進めても、1日4000頭前後の殺処分が精一杯」。宮崎県の東国原英夫知事は、5月21日のブログで殺処分の大変な現状について触れた。作業に当たる人たちの中には、連日連夜の作業で腱鞘炎や筋肉痛のため手足が動かなくなる人も出ていることを報告している。以前のツイッターでも「現場は壮絶である。殺処分される家畜の悲痛な鳴き声、すえた臭い、生産者や防疫作業員の疲労と落胆・絶望・焦燥(略)」などと報告していた。
 宮崎県農政水産部によると、殺処分の方法は3種類ある。(1)電気ショック、(2)薬を注射、(3)ガスだ。牛は薬殺、豚は電気ショックが多い。大型の豚は薬か2酸化炭素ガスを使う。県職員らが動物を押さえ、獣医師が殺処分をする。5月25日は、県外からの応援組を含め、獣医師約120人など計420人超が殺処分などの「防疫現場」で実務に当たった。
 県では、薬殺に使う薬剤は公表していない。「安楽死」となるよう、苦痛がないようにかつ短時間で死亡するようにしているが、薬剤を明かす行為自体が動物愛護団体から「残酷だ」との指摘を受けかねないからだ。「どういう方法で牛や豚を殺しているのか。残酷な方法ではないのか」。そんな問い合わせが全国の動物愛護団体から多数寄せられているという。
■牛は処分を察してか悲しい顔をする
 また、殺処分の映像は、動画も写真も「公式には記録を残していないし、獣医師の人たちが個別に撮影しているとも考えられない」としている。県がマスコミに提供するのは、消毒や清掃の場面だ。それでも畜産家が撮影した写真がテレビで報道されることがある。そうすると宮崎県庁に苦情が殺到する。「残酷なシーンを流すな」と。中には、写真のクレジットに「宮崎県提供」と誤った表示をした社もあり、「正しい表記を電話でお願いした」こともある。
 県内のある農協職員は、殺処分の担当者らの苦悩を代弁した。特に牛には表情があり、処分を察してか悲しい顔をするのだという。「涙を流した牛もいた、そう涙ながらに報告した職員もいた」。交代で3日おきに現場へ行くが、「いつまでこの過酷な状況が続くのか」と精神的にも肉体的にも多くの職員が追い込まれている。死に行く動物を見るのもつらいが、作業を見守る畜産家の人たちの苦渋の表情を見るのはさらに辛いとも話しているという。
 県や農協の担当者は、作業にあたる人たちへの「心のケア」の重要性を指摘する。さらに、「殺処分が半分しか進んでいない」といった「無責任な批判」に対し、処分の大変さやその現実を訴えたい気持ちもある。が、そうすると「残酷だ」との批判が寄せられることになる、とのジレンマに頭を悩ませている。
 宮崎県は5月25日、「宮崎県口蹄疫被害義援金」の受付概要を県サイトに載せた。市町村を通し、被害を受けた畜産農家に配分するという。問い合わせ先は、宮崎県福祉保健部福祉保健課(0985・26・7074)。


現場で、動物を、(感情をあらわにする事もあるという牛などを)次々と殺し、埋設する作業。
現場で起こっているのはまさに地獄としか表現のしようが無いですね
その中で実際に作業を行っているのは宮崎県の職員と、応援の人たち、農協の方々か。
>宮崎県農政企画課の事務職、水田隆史さん(36)は応援要員。これまで3カ所で畜舎の清掃や消毒などに従事したが、養豚農場での作業は、想像を絶した。
上の記事では、宮崎県の事務職の方が、応援で現場に出ているとか。
その県に批判を寄せる人たち。
 
「どういう方法で牛や豚を殺しているのか。残酷な方法ではないのか」。そんな問い合わせが全国の動物愛護団体から多数寄せられているという。
批判する対象が違うだろうが。赤松脳衰大臣が早期に対応してれば、こんな悲劇など起きなかったのだよ。
残酷では無い方法を知っているならば、お前ら現地行って殺処分して来い。
 
>それでも畜産家が撮影した写真がテレビで報道されることがある。そうすると宮崎県庁に苦情が殺到する。「残酷なシーンを流すな」
それが、現実に起きている事だ。それから目をそらすな。そして二度と肉など食うな。
 
>さらに、「殺処分が半分しか進んでいない」といった「無責任な批判」
お前も、殺処分を手伝って来い。
 
 
現場で起きている事の一方、国会ではどんな事が話し合われているか。
 
土屋たかゆき氏のブログより。


 

宮崎口蹄疫問題で自民党江藤議員が衆議院本会議で質問をした際
「我が子同然に育てた牛を自ら殺して埋めるなら、私も一緒に埋めてほしい」という畜産農家の声を紹介した時に、こともあろうか民主党から笑い声とともに「カネが欲しいのか」「一人でずっと言ってろ」「あやまってりゃいいんだよ」などと野次が飛びました。

選挙に勝てばいい。「俺たちは松下政経塾のエリートだ」「アメリカの大学を出ている、年収2000万のサラリーマンだった」「土屋さんなんか、(衆議院選挙候補)なんか、関係ない。東京は、タレントか、エリートを連れてくればどこの選挙区でも勝てるんだから」(あずみ選対委員長のことば:当時:余りにも無礼なので殴ってやろうと思いましたが、紹介議員もいるので我慢しましたが、この生意気な元NHK記者が「幹部」なのです。
格差を作っているのは、自分たちではありませんか?ね!


もう、何と言って良いのか。松下政経塾出身の政治家なんて、結局人間力なんか出来ていないじゃないか
松下幸之助翁が亡くなった後、その志は失われたんでしょうな。
 
江藤議員のブログを確認


昨日、口蹄疫対策特別措置法案を国会に提出した事はご報告しました。
昨日から自民党公明党案を軸に民主党にも呼びかけ、三党で協議を進めてきました。
本日、民主党の法案も提示され、協議を行って参りましたが、目標としていた、本日の農水委員会において、委員長提出の形で速やかに可決をすることを目指しましたが、合意に至りませんでした。現在も断続的に協議を進めております。
本来なら、本日16時に赤松大臣に対する不信任決議案を提出する予定でしたが、提出すれば完全に与野党は対立する構図になってしまいますので、合意に至るまでは提出を見送ることといたしました。
口蹄疫問題を「政争の具」にしているというご批判もありますが、このことからも、そうではない事がご理解いただけると思います。


現場で起きている事と、与党の驚くばかりの温度差。口蹄疫はワクチン接種で解決したわけじゃない。
与党に期待する事は、出来るだけ早く下野する事ですね。
 
 
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アメリカ在住の友人(宮崎出身)によれば、アメリカじゃ、鳩山はLOOPY、嫁はNutsって呼ばれてるんだってさ。
 
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