参議院選挙、始まる。
菅首相「必ず経済立て直す」=長期政権目指し、熱弁―参院選
6月24日11時42分配信 時事通信
民主党代表の菅直人首相は大阪市中央区の南海電鉄の難波駅前で第一声。「日本の経済を20年間低迷させたのは間違った経済政策による。私たちは必ず経済を立て直し、日本を成長軌道に乗せることを約束する」と叫んだ。
白いシャツの袖をまくり上げ登場。冒頭、「政治とカネの問題や普天間問題など不十分なところもあった」と陳謝し、広島市で22日にマツダ工場で起きた事件に触れ、「人間が家族、地域、会社から孤立し、ばらばらな状況が事件の背景にある。雇用を作り出すのが政府の仕事だ」と訴えた。
消費税増税についても「上げないで済むなら上げたくない」と苦笑。約20分熱弁を振るった。徐々に表情は険しくなったが、最後は「毎年総理が交代しては物事は進まない。最低4、5年は歯を食いしばらないと」と笑顔で手を振った。
消費増税めぐり舌戦=各党党首が第一声―参院選
6月24日11時31分配信 時事通信
参院選が公示された24日午前、各党党首は一斉に街頭などで第一声を上げた。
菅直人首相(民主党代表)は大阪市の南海なんば駅前で演説し、「日本はバブル崩壊から20年、閉塞(へいそく)状況にある。間違った経済政策の結果だ。消費税を上げたくないが、赤字国債が増えるとギリシャのようになる。そういう事態は避けたい」と述べ、財政再建のための消費増税に理解を求めた。
自民党の谷垣禎一総裁は甲府市内で「次の世代のためにばらまきをやめて、消費税のことも申し上げ、将来の国民に責任を持つ。民主党政権に歯止めを掛けるのが自民党の使命だ」と政権打倒への決意を示した。
公明党の山口那津男代表はさいたま市のJR大宮駅前で「消費税を4年間上げる必要はないと言っていた。ぶれまくっている菅政権に厳しい審判を下さなければいけない」と民主党政権を批判した。
共産党の志位和夫委員長は都内のJR新宿駅西口で「赤信号みんなで渡れば怖くない、と消費税増税の大連合がつくられようとしている」と民主、自民両党の動きを警戒。社民党の福島瑞穂党首は同駅東南口で「今度の選挙は消費税を10%にすることをストップし、(沖縄県名護市)辺野古の海に基地を造らせない選挙だ」と訴えた。
連立を組む国民新党の亀井静香代表も東京・有楽町で「消費増税の大合唱になっている。今やるべきことは大胆な景気対策だ」と消費増税への反対論を展開した。
みんなの党の渡辺喜美代表は静岡市内で「民主も自民も増税路線。徹底したリストラで小さな政府をつくる」と主張。新党改革の舛添要一代表は徳島市内で「政界を再編成して、信頼してもらえる政治をつくりたい」と強調した。たちあがれ日本の平沼赳夫代表は党本部での出陣式で「絶対に民主党に単独過半数は取らせない」と声を振り絞った。
勝敗ラインは単独過半数=消費増税より無駄削減―民主・小沢氏
6月24日13時49分配信 時事通信
民主党の小沢一郎前幹事長は24日午後、参院選の勝敗ラインについて「政党である以上、政権を担うことが最大の目標だ。常に過半数を目標にすることが筋道だ」と述べ、非改選議席と合わせ同党で単独過半数となる60議席以上との認識を示した。菅政権発足以降、小沢氏が勝敗ラインに言及したのは初めて。山梨県身延町で記者団の質問に答えた。
また、菅直人首相が消費税の引き上げを民主党の公約と位置付けたことに関し、「3年前の参院選も昨年の衆院選も、消費税を増税することはしないと(主張した)。行政や予算の無駄をなくし、財源がどうしても不足しているときは、消費税の論議もしなくてはならないというのがわれわれの主張だった」と指摘、増税より無駄の削減が優先との考えを強調した。