私、普段は技術者でございます。
そんな私に、【市場は異なるが、競合メーカー】の工場見学の指令が下りまして。
競合会社の工場なんて、そうそう見れるもんじゃない。でも中国なんか行きたくない。
ましてや、相手の社長との会食とか御免こうむる
聞けば２０年位前に私の勤める会社に技術協力の打診があって断ってる会社だそうだ。
国内の競合会社と合弁して、新興国をターゲットにいまや世界一のメーカーに。
でも、所詮パクリメーカだろ？
そう、思ってました。
しかし、想像以上にモノの出来が良い。ってか、部品とかすべて内作だと？
工場の置くには、日本の最先端の工作機械がずらりと並んでいる。７軸の工作機械まである。
装置のコンセプトはイタリアの工房と契約している。それを、設計図面に変えてこれらの機械で作り上げる。
工場も非常に綺麗で整理が行き届いている。我が社なんかよりもよっぽど美しい。
しかも、前後の工程の会社とも合弁して前後工程含めた一貫ラインまで作り始めている。。。
これは負けるな。。。狙ってる市場は違うけど。
ただね。
巨大かつ近代的な工場をいくつも建て、中には最先端の工作マシンが並ぶ壮観。
この会社は、ある分野において世界一の売り上げを上げていると言われている会社だけど。
この会社の運転資金とか、大丈夫なのか？
市場規模からして、この工場の投資に見合った売り上げじゃないのでは？
社長さんに聞いてみると、
『投資した金額からしたら※※億元の売り上げが必要だが、※※億元足りない』
との事。
脅威ではあるが、中国経済がクラッシュしたら一気に傾いちゃうんじゃねーか？
まぁ、中国人に対しての見方がちょっと変わったかな。
それにしても、帰りのANA便に乗ったときの安心感は半端じゃなかったな（笑）
（＊あくまでも個人の感想です）
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