リニアで追突事故

日本の話ではなく、ドイツの話です。リニアモーターカーの実験線で、停止していた工事車両と衝突したという事故が発生したとか。
事故にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。


<リニア事故>ドイツで見学者ら21人死亡 実験線で衝突

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000159-mai-int
 【ベルリン斎藤義彦】ドイツ北西部のオランダ国境に近いラーテン近郊のリニアモーターカー実験線で22日午前10時(日本時間午後5時)、リニア「トランスラピッド」が走行中、停止していた工事用車両と衝突。地元テレビによると、リニアに同乗していた見学者など29人と、追突された工事用車両に乗っていた作業員2人の計31人が巻き込まれ、うち21人が死亡した。また重傷の10人が病院に搬送された。犠牲になった見学者は地元のグループとみられる。
 警察の調べなどによると、リニアは南北約31.5キロに敷かれた実験線を南端のラーテンから北に出発。約1キロを走行した時点で、停止していた工事用車両に衝突したらしい。追突したリニアは運転士がいない自動運転車両で、事故当時は時速200キロ近くに達していたとみられる。
 現場の映像によると、リニアは地上約5メートルの実験線上に残っており、消防が救助活動を続けている。また周辺の地上には、工事用車両の残がいとみられる破片が多数散乱している。在独日本大使館によると、日本人が事故に巻き込まれたという情報はないという。
 リニアは84年から実験線での走行を開始。最高時速450キロを出す性能があり、観光客にもたびたび有料で試乗の機会を提供している。03年、中国・上海と空港を結ぶ約30キロで商業運行を開始したが、今年8月に火災事故を起こしていた。



何と言うか・・・
事故を起こした車両は、無人運転だったとか。無人である事は恐らく問題ではないだろう。
時速200キロを超える世界の事。運転士が乗っていて、工事車両に気が付いても止められるかどうか分からない。
確か、日本の新幹線の運転手も『前方監視の義務は無い』はず。人の目での監視では、反応できない世界にあるから。

だからどうするか?

前方にある障害物を事前に検知して、ブレーキをかけるシステムが導入される

福知山線の悲しい事故があったときに、あの線に設置されていない事が問題となったATSとか言うのが、そのためのシステム。

ドイツのリニアモーターカーには当然そういったシステムが搭載されているはず。そうじゃなかったら、自動運転なんて出来ないだろうに。

今回の事故は、そのシステムが機能しなかったのか、それとも二重三重に準備されるべき安全機能に『穴』があったのか。

このドイツのリニアモーターカーは、中国でも火災事故を起こしているとか。
安全に関して厳しい基準を設けているはずのドイツ企業としてはちょっと杜撰だなぁ・・・

しかも、この実験線・・・


>観光客にもたびたび有料で試乗の機会を提供している。

金とってたんですか・・・

日本のリニア実験線は、抽選で無料で乗れるんだけどな



一つだけ、技術屋として言わせていただこう。













ドイツの技術が日本より進んでいる分野、そんなものはもはや存在しないと思う。

一人の技術屋として、例えば車を選ぶとき。間違いなく日本車を選ぶね

とりあえず、中国が導入しようとしている高速鉄道。ドイツと日本が競っているようですが、中国政府に強くお勧めしたい。













ドイツ製を選びなさいってね(笑)