履修不足で卒業できない?

高校の、単位履修不足が問題になっているようで。
何気なく見かけた、左巻き新聞、信濃毎日新聞の社説でも取り上げて見ますか。


社説=高校履修漏れ 生徒への負担は避けたい
http://www.shinmai.co.jp/news/20061027/KT061026ETI090003000022.htm
 大学受験の追い込み時期に入った高校生に、とんだ災難が降り掛かってきた。世界史を中心に必修科目を受けておらず、卒業に必要な単位が足りないといった事態が次々と明らかになっている。県内の高校も例外ではない。

 受験競争の激化で、高校の授業が入試準備に傾かざるをえない事情が背景にある。建前論をふりかざして高校を批判するだけでは、問題はいい方向へ向かわない。現実と理想のギャップをなるべく小さくするよう、冷静に対処すべきだ。

 高校の学習指導要領では、地理歴史のうち、必修の世界史と、日本史、地理のいずれかを学ばなくてはならない。現実には1科目だけだったり、2科目でも世界史を受けていないことが明らかになった。他の教科でも単位不足がありそうだ。

 こうした問題を抱えるのは、主に公立の進学高校だ。覚える内容が多い世界史は、受験生から敬遠されがちだ。受験には日本史、地理を選ぶ生徒が多い。

 各地の進学校は、難関大学への合格者数で“成果”が評価され、中高一貫で受験準備をする私立校との競争も厳しい。学校週5日制の導入で授業時間が減り、生徒も学校側も、なるべくなら受験科目に集中したい事情がある。

 県教委には「虚偽」の報告をしていたことになる。その結果、受験をひかえた生徒が補習を受けなくてはならないのは不幸なことだ。県教委は実態を速やかに明らかにするとともに、生徒の負担がなるべく少ない対応を検討してほしい。

 履修漏れが全国に広がっている状況は、大学入試の現実と学習指導要領が掲げる理想とのずれが大きいことを明らかにした。履修内容を、あらためて考えるきっかけにしたい。

 世界史の必修は、国際化への対応として、1989年の学習指導要領改訂で決まったものだ。文部科学省中央教育審議会では、高校社会の内容について検討が続いている。日本史や地理を必修にすることや、新たな科目「近現代史」の設置を求める意見もある。

 若い世代が自国や世界の歴史を学ぶことは大切だ。しかし、受験に必要な勉強と、授業の内容が懸け離れているようでは、学習意欲を持たせることも難しくなる。何をどこまで学ぶべきか、入試のあり方も含めて考える必要がある。

 この問題は、近く政府の「教育再生会議」でも取り上げる。学校の評価と競争を強めると、今回のように点数を上げるための教育が加速する。そのことを踏まえて、教育改革の論議をすべきだ。


あのね。確かに生徒の責任は無い、あったとしても小さいよね。
でもね。受けなきゃいけないって決まってるんだよね?それはルールなんだよね?

その生徒達が受験を控えているとか、そんな事は関係ないよね。受けなきゃいけないルールなんだから。
記事にもあるけども・・・


学校週5日制の導入で授業時間が減り、生徒も学校側も、なるべくなら受験科目に集中したい事情がある。

生徒の側の求めでもあったって事よね。
こんな結果になるとは想像してなかっただろうけど、受けなきゃ受けない授業は、受けるべきじゃないの?
文部大臣はこの問題についてこう発言しているそうで。


「卒業までに必ず授業を」=3月末まで補講は可能-履修不足問題で文科相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061027-00000051-jij-soci
 全国の高校で卒業に必要な科目の授業が行われていなかった問題で、伊吹文明文部科学相は27日の閣議後会見で「卒業証書を出すまでに、必ず学習指導要領で決められた授業を受けていただくよう、各都道府県に厳正に通知する」と述べた。
 文科相「3月31日まで教育期間はある。卒業式の日取りを調整するなど、生徒の負担にならないよう現場で責任を持って考えてほしい」と指摘。3月上旬に行われている卒業式を月末まで延ばし、その間を補講に充てるなどの対策があり得るという考えを示した。 


これが正論ってもんじゃないの?単位足らなかったら、卒業できないでしょ、普通。
生徒達には大変だろうけど、不足してる科目は、補習受けるべきだと思うね。
問題なく履修している生徒との差を認めるべきではないね。
場合によっては、卒業生の調査を行って、補習を行うべきかも。

しっかし・・・







学校側のお粗末な対応にはあきれ返りますな。