修身教科書第四課。

昭和十一年に発行された、中学校の『修身教科書』を紹介しています。
今日は、第四課、『学校の生活』です。
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ここでは、これまでの『小学校との違い』について言及されています。
君達はもう、中学生であり、青年として扱う。これまでとは違うぞ
そう、宣言しているわけです。

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ここでは、校規について、次のように述べてあります。
『校規は、我等の生活を善くする為に、「せよ」又は「するな」と定めたものである』
極めて明快に言い切っています。

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ここに、興味深い表現が。

『世には又、校規をもって、われらの自由を束縛するように考えたり、或いはこれを無視するのが男子らしい態度と考えたり、教師の訓戒や命令に対しても同じように考える者もあるが甚だしい誤りである。』

確かにその通り。ここに書かれた『校規』を他のものに変えることで、今の世の中に通じるものがあるのではないか・・・

もちろん、『規則』ってのは、時代に合わせて変わっていくものだとは思いますが。

『例え結果は同じでも、自分の良心を働かせた行為であるなら、他人の命令や模倣よりも、その価値が非常に貴く、しかして、これが我らの将来を大ならしめる所以である』


まさに名言です。