修身教科書、第十一課。保健と鍛錬

昭和十一年に発行された、中学校の『修身教科書』を紹介しています。
今日は、第十一課、『保健と鍛錬』です。
画像をクリックすると拡大します。

イメージ 1

『健全なる精神は健全なる身体に宿る』
良く言われることです。

イメージ 2

青年のおりは、何事も我慢すればよいと考え、ために健康を損なうものもある。かくの如きは、全く衛生上の無理解から起きるもので、衛星は即ち身体を保護する事である

全くその通り。戦前の教育と言えば、『精神論』が横行し、合理的な考え方は軽んじられていたというイメージがありますが、少なくともここにはそれは感じられないわけで。

兎角、修養の足らぬ者は、飲食でも、運動でも、休息でも、きまり無くほしいままにする傾きがある

・・・はい(^^;)耳が痛いです・・・

イメージ 3

我らは、仕事を真面目にすればするほど、心身が疲れてくる。ゆえに活動の後には、必ず休息をとらねばならぬ。かかる理由をわきまえぬ人たちは、活動だけを貴び、休息をさほど必要とも思はぬが、それは甚だしい誤りである。

全くその通りかな・・・

イメージ 4

我が国民は、古より元気はあるが、身体は他の諸国民と比べすぐれぬばかりか、比較的短命である

最近は、日本人の体力は大きく向上しているわけです。では、改善しているのか・・・
先日、友人の『サッカー審判員』と話したのですが


『日本人選手には逞しさが感じられない。ピンチに陥った時、どう行動するか。日本人選手は、どうしてもベンチを見てしまう。自分達で何とか切り抜けようという気迫が感じられない』

と。