中国株は果たしてどうなるか・・・

私、経済については素人です。投資ってのもあまり詳しくは無いわけで、こんな私が中国経済を語るってのもどんなもんかと思うんですけど(^^;)

私の乏しい知識を組み立てて、今の状態ってのを想像して見るか、と。

そもそも、『株』とは何か、って所から考えた方が良いのか、と。

要は、
その会社へ出資する事を意味する。』という理解で合ってるのかな、と。

『お、会社作るのか。じゃ、俺も出資してやるよ。』

の、ノリの延長という事かと。当然、出資するという事は何らかの見返りがあるわけで

『出資したという事は、この会社が利益を出したら、分け前を俺にもよこせよ』
これが配当金という理解で良いのかな。
『お前が社長をしてるといっても、この会社を作る時、俺が半分出資したんだから、この会社の財産の半分は俺の物って事だよな?』
この理解も合ってるのか、と。
で、会社が成長して大きくなった時、当然会社の財産も大きくなる、と。

出資したら配当金が入るという事と、会社の成長によって、会社の持つ有形無形の財産の価値が大きくなる。この二つが、株式投資の見返りという理解でよいのかと。

で、会社の成長とか、業績とかってのは、先を読む事が難しいわけで。

さて、この株式ってのは、市場で取引される。この時、市場の状況とか、企業の持つ技術、ノウハウなど、将来成長する(=価値が上がる)と見れば買う人も増え、『この会社、あまり成長が見込めないな』と見れば売る人も増える、と。
買う人が多くなれば値段が上がり、売る人が多く買い手が付かなければ値段が下がる。そういうことかと。

で、中国株。

先日、NHKの番組で特集してましたが、上海の株式市場が高騰しているとか。


『成長著しい中国市場で、皆株式投資を行っている』

と。
で、投資をしている人は、どんな風に投資する会社を選んでいるのかといえば・・・


『メールで流れてくる情報で買う銘柄を決める』『チャートの変化をみて、上がれば買う』

と。会社の資産状況とか、市場の分析ってのはあまり重視されず、チャートの上げ下げを見て、上がる会社に投資しているような有様・・・


『みんなで渡れば怖くない』

まさにそんな印象。聞けば、上海市場で取引されている株式の多くが国営企業だとか。
この辺で、
何かフラグが2~3本揚がるような気がする(苦笑)
そりゃ、みんなが買い続けてれば株価は上がる一方で誰も損はしないだろう。

問題は、みんなが買える値段では無くなった時かな

誰かが買い支えしないと、とも倒れになるわけで。
そう思っていたら、昨日のニュースで

『投資限度、大幅引き上げも=株式市場の対外開放で』

と。
今、上海市民が株式市場に殺到し、国有企業の株式をどんどん買ってくれている状況。株価はどんどん上がる・・・
で、そこに外国からの投資限度額を引き上げるというニュース。
普通に考えると、買い手が増えるから、もっと株価が上がるという事か。

それは中国政府にとって良い事なのか?それを狙ってるのか?

なんとなく違う気がするのは私だけでありましょうか。



中国株、ある時点で劇的に下落する可能性=前FRB議長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070524-00000050-reu-bus_all
 [マドリード 23日 ロイター] グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長は23日、中国株式市場について「劇的な収縮」が懸念されるが、世界経済は資産価格低下の痛手を受けずにすむ可能性がある、との見解を示した。
 電話会議形式で当地の会合で講演した前議長は、昨今の中国株ブームは「明らかに持続不可能」と指摘。「ある時点で劇的な収縮(dramatic contraction)があるだろう」と述べた。
 前議長はまた、調整は中国の個人の富に問題を引き起こす可能性があるとの見方を示した。一部のアナリストは、損失を被った投資家救済と社会不安を回避するため、中国政府は準備金を利用する可能性を指摘している。
 前議長は安価な中国の輸出品は、東欧の労働力、低インフレ・低金利の波及効果と並んで、世界的な成長に拍車をかける要素の一つだと指摘。
「この5年間、世界は全体として、歴史上のどの時代よりも速く成長している。持続は不可能であり、持続はしないだろう。なぜならば一度限りの調整だからだ」と述べた。
 世界の資産価格は低下する可能性があるとした一方で、経済にそのショックを吸収するに柔軟性があれば、痛手を被らずにすむ可能性があるとした。「特定のレベルで大幅な落ち込みはあるが、雇用または実体経済のレベルで必ずしもかなりのフィードバックがあるとは限らない」と述べた。
 前議長は米国の経常赤字に言及し、「そのものについては特に心配していない。基本的には市場の力だと思う」とし、むしろ財政赤字の方を懸念していると述べた。
 この日1バレル=70ドル前後となった原油価格については「原油の問題はピークを迎えたり、枯渇しつつあるということではない。そういうことは起きていない。問題なのはアクセスだ」と指摘。地政学的な問題が主要産出国を悩まし続け、投資が不十分な水準に留まるとすれば、今後数年のうちに世界のエネルギー市場で困難が生じると指摘した。



グリーンスパン氏の分析が正しいかどうか。明らかに私の分析よりは正確だと思うんだけど、結論は同じなんだよな・・・

中国の株式は危ない状況だ

と。その実態の価値よりも資産価格がはるかに高くなってしまう状況を『バブル』と表現するなら、まさに中国の株式市場はバブルそのもの。なぜなら、その株式の多数が国営企業であるという事かと。中国の経済を支えているのは、外国企業であって、中国の国営企業ってのはその多くが不良資産を抱えている状況であったはず。その企業の実際の価値を超えて、株価が上昇しているという状況であれば、何かをきっかけにして必ず調整に入るのでは無かろうかと。

で、今の時点で、外国資本の投資限度額を引き上げるという事は・・・










さては中国政府、売り抜けを狙ってますね?

と、思えて仕方が無いのです。
ま、中国に投資する事など無いであろうこの私。中国株が暴落しても関係有りません。



・・・と、言えれば良いのですが、そうも行かないでしょう。
中国に投資した人が大損ぶっこいて、国内の資産が減ったら・・・経済が後退、景気減速。

そーなると、私の仕事も無くなってしまうかも知れません。

ま、そーならないように願うばかり。


とりあえずね・・・中国は止めとけ。

ま、素人の戯言ですがね。