中国食品終了のお知らせ、その32・・・『オリンピックの行方』

北京オリンピックって、そろそろ聖火の採取が行われるそうですね。
聖火を掲げたランナーは、無事に北京まで到着するんでしょうが・・・
肝心のオリンピックはどうなるのか。

いろんなところから、疑問の声が上がっているようで。

大体、オリンピックってのは完全に商業化されているわけで。そうなってくると・・・
政府の意向なんかより、スポンサーの意向のほうが重要になってくるわけで。


チベット騒乱で五輪スポンサーにも厳しい判断
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080322-00000937-san-int

 【ロサンゼルス=松尾理也】中国西部チベット自治区を発火点にした大規模騒乱は、北京五輪の有力スポンサーにも厳しい判断を迫っている。現在のところ、スポーツと政治は別との立場が強調されているものの、水面下では各社が集まって対応を協議するなどの動きが始まっているもようだ。

 北京五輪には、コカ・コーラマクドナルド、フォルクスワーゲンといった世界的企業12社が「世界スポンサー」として名を連ねる。中国市場への期待を背景に、この12社は、各社ごとに少なくとも1億ドル(100億円)以上を支払っているとみられる。

 だが、チベット騒乱の拡大で、五輪への関与が不買運動などのマイナス効果につながる可能性が無視できなくなってきた。

 板挟みの状況は、各社に苦しい対応を強いている。マクドナルドは「政治的問題については、国連などの機関で早急な解決が図られるべきだ」との声明を発表した。12社の世界スポンサーのうち唯一の中国系企業で、IBMのパソコン部門を引き継いだコンピューター・メーカーの聯想レノボ)は、チベット騒乱後も「オリンピックは中国にとってすばらしい機会。われわれはそれを支援できることを誇りに思っている」とのコメントを続けている。

 こうした中、コカ・コーラは20日、「北京五輪での役割からおりる予定はない」としながらも、「チベットの状況を深く憂慮する」と、一歩踏み込んだ声明を出した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、中国への批判の高まりをうけ、米主要スポンサーの幹部が4月初めまでにニューヨークに集合し、対応を話し合う。この会合はもともと、スーダンダルフール問題に対する中国政府の姿勢を受けて設定されたものだったが、「チベットの騒乱によって、さらに緊急性を帯びることになった」という。

 今回の騒乱では、俳優のリチャード・ギア氏が五輪ボイコットを呼びかけたほか、草の根レベルでの市民団体の抗議活動も活発化している。



政府に対して働きかけを行うよりも、スポンサー企業に対しての不買運動の方が効果ありそうですね。


先日、台湾の新総統選挙が行われました。その選挙の結果は、中国との融和を掲げる馬英九氏の当選でしたが・・・その馬新総統でさえ・・・


台湾の新総統、北京五輪ボイコットの可能性を示唆
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080323-00000533-reu-int
 [台北 23日 ロイター] 台湾の総統選で勝利した国民党の馬英九・前党主席は23日、中国チベット自治区での騒乱の事態が悪化した場合、8月に開催される北京五輪のボイコットも検討するとの考えを明らかにした。馬氏は5月20日に新総統に就任する。
 22日の選挙で圧勝した馬氏は記者会見で、チベットでのデモ参加者にする中国政府の鎮圧の状況などを調査すると表明。「チベットでの事態が悪化すれば、われわれは五輪に選手を派遣しない可能性も検討する」と述べた。
 さらに、台湾で行われた天安門事件の追悼イベントに参加したこともある馬氏は「中国が人権について行ってきたことを強く批判する」と語った。
 馬氏の側近らは先に、北京五輪に参加するかどうかを決定する前に、世論を調査する方針だとしていた。
 一方、中国政府はこれまで、北京五輪と政治問題は切り離して扱うべきとの考えを繰り返し表明している。



今、チベットで起きている事は、将来台湾で起きる問題であるかも知れない。
その事を知っているだけに、中国よりと言われた次期総統も賢明な判断を下したという事ですか。

そんな各国の対応に、中国の反応はと言うと・・・




西側メディアは「人の不幸喜んでいる」と新華社
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/131781/
 ■市民18人、警官1人が死亡と報道

 【北京=野口東秀】中国国営新華社通信は22日、チベット自治区ラサで起きた騒乱による市民の死者が13人から18人に増え、警察官1人の死亡も確認したと伝えた。市民の負傷者数も市民382人に拡大し、うち58人が重傷。治安当局側の負傷は241人で、うち23人が危篤状態という。また、当局に投降してきた人は183人となった。破壊行為などでの経済損失は日本円換算で約36億円以上としている。

 14日以降の一連の騒乱の死者数については、チベット亡命政府スポークスマンは、「甘粛省瑪曲県で射殺された19人を含め、少なくとも99人に達した」としており、当局側と大きく食い違っている。亡命政府のリンポチェ主席大臣は、「ラサ以外での死者は約150人との未確認情報がある」としている。

 新華社電は21日に配信した論評記事の中で、「公式発表を信用せず、人権団体と西側メディアは人の不幸を喜び、騒乱を楽しんでいる」と非難。「こうした暴動が彼らの国で起きたなら、中国ほど抑制された対応をしたのか」と指摘した。

 22日付中国共産党機関紙「人民日報」は論評記事を掲載、騒乱は「国内外のチベット独立勢力が計画したもの」で、「(チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の)『ダライ集団』が綿密に陰謀、扇動した」とし、「一貫して標ぼうする『非暴力、平和対話』は徹頭徹尾のうそであり、『独立を求めない』という吹聴は正真正銘の欺瞞(ぎまん)だ」と非難した。



あのな。


「公式発表を信用せず、人権団体と西側メディアは人の不幸を喜び、騒乱を楽しんでいる」


君らの発表など信用できん。
公式発表が真実だと言うなら、何故第三者による検証を認めんのだ。
公式発表が嘘だからだろ。中国以外の国は、そのことに気が付いているって事だ。



「こうした暴動が彼らの国で起きたなら、中国ほど抑制された対応をしたのか」


装甲車投入して、実弾を発射してデモの参加者を殺す対応が抑圧された対応だと言うのなら、他の時なら核兵器でも使うってのかね



中国のオリンピック開催、まだ一波乱ありそうですね。
つーか、本当に開催できるのかね。




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