平城遷都マスコットに思う。

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平城遷都1300年を記念して、そのマスコットキャラクターが議論を呼んでいます。
正直言って、私自身もそれほどセンスの良いキャラクターでは無いとは思います。
このキャラクターをデザインしたのは、芸術大学の教授をされている方で、仏師でもあるのだとか。
芸術作品にケチをつけるのも無粋とは思いますが・・・

これは、やはりマスコットキャラクターとしてはどうかと。

信仰対象でもある仏像の姿をデフォルメしたキャラクターグッズは見かけることがある。しかし・・・
鹿の角を生やして、可愛い表情を見せるこのキャラクターにはちょっと違和感を覚えますね。

例えば、滋賀県にある三井寺におわす妙見菩薩には、頭上の化仏として、鹿の頭が乗っている。
その姿は、気高く美しい。
鹿と仏様を融合するとしても、三井寺妙見菩薩のような絶妙の融合も出来ると思うんですがね。

そんな平城遷都のキャラクターに対して、仏教界も物申しているようで。



平城遷都マスコット「再考を」 寺院の親睦団体 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080328-00000926-san-soci

 デザインをめぐり論議を呼んでいる平城遷都1300年祭のマスコットキャラクターについて、奈良市内などの19寺院でつくる親睦(しんぼく)団体「南都二六会」(会長、橋本純信・十輪院住職)は27日、「仏様をちゃかしたようなキャラクター」として、図案の再考を求める意見書を、事業主体の平城遷都1300年記念事業協会に提出した。

 意見書では「キャラクターは長い耳と白毫(びゃくごう)があり、明らかに仏様を連想させる」とし、「仏様の頭にシカの角を生やすことに違和感、嫌悪感を禁じ得ない」と指摘。これに対し、協会側は「キャラクターは童子であり、仏様を冒涜(ぼうとく)するつもりはない」と答えたが、その後、報道陣に対しては「今のところ図案を変えるつもりはない」と明言した。

 橋本住職は「キャラクターの第一印象にぞっとした。あまり見たくない」と話しており、再考が拒否された場合は
「祭には協力しても、境内にキャラクターが印刷されたポスターやステッカーを掲示することはできない」と述べた。


分かる。その意見も良く分かる。

だけど、一つだけ奈良の仏教界に物申したい。

平安遷都1300年の祭りも重要だろう。しかし、仏教者としてもっと大事な事があるんじゃないのか。




チベットでは、仏教の僧侶が、中国から弾圧され、命の危険に晒されている。
仏教文化そのものが破壊されようとしている。

日本の仏教とは流派が違うと言っても、お釈迦様、ゴータマ・シッタルーダの教えを受け継いでいるのではないか。

何故、日本の仏教者はチベットの僧侶、チベットの文化を守ろうと声を上げないのか。

平城遷都1300年の記念イベントよりも、1000年を超えるチベットの文化が破壊されようとしている事の方が重要な問題じゃないのか。

そう思うんですが。




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