日本の救助隊、中国で活躍中。

台湾で大地震が起きた時、日本の救助隊はいち早く現地に飛び、瓦礫の中に閉じ込められた人の救出にあたりました。
日本の救助隊の活躍が、台湾で非常に高く評価されていた事を知ったのは、その約一年後、台湾に出張に行っていた時の事。
台湾のテレビで、大地震を振り返ったドキュメンターリーが放送されていました。

言葉は分かりませんが、そこに映し出されていたのは、日本の救助隊が瓦礫と化した民家から、そこに取り残されたおじいさんを救出しようとしているところ。
ご家族の方は、心配そうに救助の様子を見守っている。黙々と働く救助隊員。しばらくして、おじいさんを発見。しかし、残念ながら、そのおじいさんは息絶えていた。
合図と共に、不明者発見現場に集まる隊員たち。そして、瓦礫の中から発見されたおじいさんの周りを取り囲むようにして、敬礼と黙祷。
おじいさんは、その後シートに包まれて搬出されます。

ご家族が用意していたトラックの荷台におじいさんが運ばれる。
荷台に乗っていたその方の娘さんと思われる方が、泣きながらシートを開けて確認しようとする。

その時、救助隊員がそっとその手を押さえて、小さく首を振る。恐らく、かなり悲惨な状態であったのでありましょう。その後、トラックが出発する時、被災者のご家族の方が、『どうもありがとう』『どうもありがとう』と、日本語でお礼を言いながら頭を下げ続ける。日本の救助隊員はそれを直立不動で敬礼し見送り、次の場所に向かう。。。

そういう様子が放送されていました。海外でそういう報道を目にすると、感動するものです。

当時、各国の救助隊が台湾の被災地に入っていたはずですが、その時の評価ってのは、日本の救助隊に対しての物が一番高かったようで。台湾で見たそのドキュメンタリーでは、被災者を発見した時に、救助隊員が集まって敬礼、黙祷を捧げていてるシーンが何度か繰り返し放送されてました。
他の国の救助隊も同様の事を行ってるのかも知れませんが、死者に対し敬意を払う姿ってのが印象に残ったのかな、と思ったりします。

今回の中国の大地震でも、発見された犠牲者に対し、救援隊が敬礼をしている姿が見られました。
今回は日本国内での報道ですが。



四川大地震 日本の援助隊、母子の遺体発見 第2陣合流へ 住民「心から感謝」
5月17日16時19分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080517-00000109-san-int
 【青川(中国四川省)=野口東秀】中国・四川大地震で、日本から派遣された国際緊急援助隊は17日朝、四川省広元市青川県の病院倒壊現場で生き埋めとなっていた母子2人を遺体で発見した。援助隊は今後、被害の大きい綿陽市北川県に移り、第2陣29人と合流して救出作業を続ける。地元住民からは援助隊の活動に対する感謝の声が多く上がっている。

 援助隊が16日から徹夜で救出作業を行っていたのは、6階建て病院宿舎の倒壊現場。遺体で見つかったのは、宋雪梅さん(28)と生後2カ月の宋さんの娘で、宋さんは娘を抱きかかえるようにしていた。宋さん親子は宿舎2階に住んでおり、娘と脱出しようとしたものの一瞬で宿舎が崩壊したとみられる。死因は圧死だった。

 援助隊は見つかった遺体に全員で黙祷(もくとう)をささげた。宋さんの母、張香玲さん(55)は、宋さんと孫娘を自宅に残して家を出た直後、大地震に見舞われたといい、「かわいい娘だった。初めての孫だったのに」と泣き崩れた。宋さんの夫、黄力さん(28)はじっと耐えていたが、ほほに涙がつたった。

 援助隊の活動はテレビやラジオ、新聞で取り上げられており、住民の関心は非常に高い。多くの住民が「外国の中で最初に来てくれたのが日本からの援助隊だ」と感謝の声を口にし、日本政府が多額の援助を拠出したことについても謝意を表した。

 家が半壊して路上生活を余儀なくされている何光敏さんは「心より感謝したい。徹夜で活動してくれたと聞いている。日本との関係が永遠に友好関係であればと願う」と話した。何さんの家は病院宿舎の倒壊現場から車で数時間という山奥で、周辺では小学校の児童約300人が生き埋めになっているという。

 国営新華社通信によると、震源地となった四川省アバ・チベット族チャン族自治州●川(ぶんせん)県で17日午前、生き埋めになっていたドイツ人観光客1人が114時間ぶりに救出された。しかし、地震発生から6日目を迎えて生存者の捜索は厳しさを増している。

 ●=さんずいに文



命がけで活動を行っている援助隊の活動が高く評価されているのは、喜ばしい事だと思います。
また、一人でも多くの方の命が助けられるように、そうで無いとしても、一刻も早く、家族の元に返してあげられるように頑張って欲しいと思います。
ところで、中国ではこんな影響も出ているとか。



救助隊派遣と義援金 中国で「日本評価」急上昇
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000001-jct-soci
 四川省を襲った大地震で、死者5万人を超すとも言われる甚大な被害に見舞われている中国に、日本政府が国際緊急救助隊を派遣したほか、日系企業も次々に義援金の寄付を表明した。これによって、中国国内での日本の評価が急上昇、ネット上でも「中日友好」「今までの反日感情を反省しなくては」といった書き込みが相次ぐなど、これまでの日本に対する評価が一変しつつあるようだ。

外資系企業のなかでいち早く義援金の寄付を表明

  「今回の大震災で日系企業がいち早く義援金を寄付することについて、こちらの新聞、インターネットでは大きく報道されています。市民の日系企業に対する評価も非常に高まっています」

 こう話すのは、中国北京在住の経済ジャーナリストだ。
 2008年5月12日に四川省マグニチュード7.8大地震が発生した後、北京にある日系企業外資系企業のなかでいち早く義援金の寄付を表明した。

 5月13日午前には、北京大学の式典に出席したキヤノン中国法人の小沢秀樹社長が、被災地に100万元(約1600万円)の義援金を寄付することを明らかにし、翌14日には、中国赤十字を訪れ、さらに1000万元の義援金を寄付した。小沢社長は、「大震災でたいへん心を痛めている。支援の手を差し伸べて、被災者に最大限の救援をしたい」と話している。

 一方、日立製作所中国法人も「日立グループは、今回の中国四川省における地震災害に対し、物資の提供を含む800万元相当の支援を行い、現地の救援と復旧に必要とされる建設機械での支援を優先して行う」と話し、東芝中国法人も「東芝は被災地域の救援のため、グループで2000万円の義援金を出すこととなった」と答えている。

 日本側の相次ぐ義援金寄付は現地で大きく報じられており、インターネットに掲載された記事のコメント欄には、日系企業を評価する書き込みが相次いでいるという。

■ネットには「日中友好」表明する書き込みが相次ぐ

 一方、日本政府は国際緊急援助隊約30人の中国派遣を決め、5月15日夜には北京に到着した。今回の地震で中国政府が海外の人的支援を受け入れたのは日本が初めてで、現地ジャーナリストも「(1976年に発生したM7.8規模の)唐山大震災のときには外国救助隊を受け入れなかったのと比べると、受け入れのタイミングはかなり遅かったとはいえ、大きな変化だ」と「日中関係の激変」を指摘している。

 「一番乗り」となった日本の救援隊派遣については、中国のインターネット上で、「わずか20人ぐらいの救援隊を派遣して、それで中国人の心を買おうなんて、日本人が怖いですね」と反日感情を露にする書き込みも相変わらずあるものの、好意的な内容がほとんど。

  「今回、日本は友好的な気持ちで、中国に救援隊を派遣した。この気持ちはきっと中国国内で広がっていくはず。デタラメな反日感情を本当に反省すべきだ」
  「地震をきっかけにして、中日感情を修復しましょう」


といった「日中友好」を表明するような書き込みが相次いでいる。

 日中政府や在中日本企業にどのような思惑があるにせよ、四川大地震を機に、中国での「対日感情」には大きな変化が生まれているようだ。


日本の評価が高まっているって言ってもなぁ・・・
そもそも、情報統制が行われている中国で、
世論ってのが本当に存在するのかどうか。

一夜にして変わった意見ってのには注意しなければならない。
また一夜にして変わる可能性もあるのだから。


何はともあれ、日本の救助隊の活動が円滑に行われ、無事に帰って来ることを祈りたい。
そして、被災者の方、一人でも多くの方の命が救われますように。



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