ずいぶん極端な人たちだな・・・

チベットで起きたチベット僧への弾圧行為が伝えられ、中国は世界中の非難に晒されました。
私も、中国政府の覇権主義とも思える行動、例えば日本の経済水域でのガス田開発や、尖閣諸島の領有を主張するなどに対し、強い憤りを持ち続けています。
また、事ある度に繰り返される歴史認識問題』

『かつて日本は中国で極めて残虐な行為を行った』
と。それを私も『真実である』と信じていた時期もあります。

しかし・・・例えばこのブログの書庫、『歴史の生き証人』書庫で紹介した、盧溝橋事件が起きた時の演習に参加されていた当事者の方から直接話をうかがった事をきっかけに、先の戦争の実態を聞くにつれ、中国の主張は極めて大きく誇張されているという結論に至りました。

何が言いたいか?


今でも中国政府に対しては強い怒りを感じています。


その中国でとても大きな災害が発生しました。

中国政府は私にとっては友人でも何でも無い。いや、むしろ敵であると言っても良い。

しかし・・・瓦礫の下に埋まり、苦しんでいる人々は一刻も早く救出してあげなければならないと思うのです。今回の地震で、学校が崩壊し、多くの子供達が亡くなった。
未来ある子供達の命が失われるのは、とても悲しい事ですから。

チベットで起きた弾圧事件を非難した国々が、中国で起きた災害に対し協力を申し出たのは、恐らく同じ思いによるものであったのだろうと思います。

その結果・・・



四川大地震支援で、日本に好感持つ人が84%に上昇
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080522-00000037-scn-cn
四川大地震、日本の支援への中国人意識調査(4)

 株式会社サーチナの上海現地法人・新秦商務咨詢(上海)有限公司(上海サーチナサーチナ総合研究所)が行った中国現地の消費者調査(5月19-20日実施)で、四川大地震に対する日本の支援で中国人の対日好感度が上昇したことが明らかになった。

 救援隊派遣や義援金拠出など、一連の支援により「親近感や友好感など、日本に対する感情が変化しましたか」との問いに対して「非常によくなった」は11.3%、「ある程度よくなった」は62.5%だった。

 「もともとよい感情を持っており、あまり変わらない」とした人は8.5%、同「全く変わらない」は1.3%だった。

 「好感度が上がった」とする人は73.8%、「これまでと同様、好感を持っている人と合わせると、現時点では83.6%の人が日本に対して好感を持っていることが明らかになった。

 一方、「日本にはもともと悪い感情を持っており、あまり変わらない」とした人は12.5%、同「まったく変わらない」とした人は3.9%だった。

 中国人の間に日本を嫌う感情や不信の念があるのは事実だが、今回の調査では「それでも日本は嫌い」とした人は15%程度で、5割以上の数値を示していた地震発生前の各調査とは、大きく異なる結果になった。

 「日本に対する感情が非常によくなった」とした人は、年齢とともに上昇する傾向がはっきりしており、10代で11.1%、20代で8.5%、30代で13.4%、40代で20.3%、50代以上で19.4%だった。

 1990年代に強化された「愛国主義教育」を、中国政府は「過去の歴史を学ばせるためで、反日が目的ではない」などと説明してきたが、低年齢層で日本に対する見方が大きく変わった人が少ないことには、教育が関係している可能性が指摘できる。



一夜にして評価が変わるって事は、そうそう無いことだと思いますがね。
まあ、この調査がどのように行われたのか、それを知る由もありませんが・・・

このブログにコメントを下さる『勉』さんのような方が現実にいらっしゃる事は喜ばしい事かと。

ただ、あえて皮肉な見方をして見ます。


○中国政府は、コレまで行ってきた反日政策を改める機会をうかがっていた。
 今回の地震に対し、日本が救援活動に参加した事を利用して、世論を反日からの方向展開を謀っている

もしくは・・・
○日本政府の救援隊の活動を見て、『人民解放軍よりも良く働いてくれている』という評価が
 中国の人たちに噂として広がった。



前者だと仮定すれば、この評価は一時的なものであると言えるのでは無いかと。
そして、万が一後者だとすると・・・
『中国政府』に対しての信頼の失墜が深刻であるという事では無いだろうか
もし、後者だとすれば・・・




ある意味、本当に中国政府終了のお知らせ
って事になるのでは無いだろうか、と。




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