大阪府職員ってのは、やっぱダメだな。

大阪府知事に当選した橋下府知事。弁護士として、またタレントとして活躍していた時は、時に正論も言われていましたが、比較的軽率な発言もあり、『危なっかしいなぁ~』と思っておりましたが、大阪府知事としては、比較的良くやってるんじゃ無いかと思います。

大阪府と言うのは、膨大な借金を抱え、財政破綻状態に近い状態であるとか。
アジアの国一国に相当するような経済規模をもつ都市が、実は破綻寸前である・・・

まあ、それは我が国日本の借金も膨大なものであり、同じ状況であるとは言えなくも無いですが。
(ただ、日本という国全体で見たとき、その借金は海外からではなく、日本国民からの借金であることを思えば、外国でかつて起きたような国家のデフォルト状態にはならないのでは無いかという見方もありますが)

話を戻しましょうかね。
破綻寸前である大阪府。これまでの投資が失敗したとか、いわゆる『箱物』の存在とか・・・
これまでの行政に問題があったことも事実なんでしょうけどね。
人件費の占める割合ってのはそりゃ馬鹿にならんと思いますね

以前紹介したけれど、30代の中学校に勤務する女性職員が


『知事が145万円も給料もらっているのと大きく違います。手取り、34.5万円ほどの給料で家族を養っている私たちが、一体どれだけ贅沢なことができると思ってはるのですか』
http://www.j-cast.com/m/2008/06/06021412.html


という驚きの発言をしていた事もありますし。

『手取り』でそれだけもらえて不満って事は、よっぽど優秀な方なんですね。分かります。

さて、その大阪府知事と職員の団体交渉が行われたそうで。


「首よりイルミネーション大事か」 徹夜団交で怒号
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200806210047.html
 「財源もないのに給料をくれくれと言われても困る」「私たちの首よりイルミネーションの方が大事なのか」

 20日から徹夜で続いた橋下知事と職員労組の団体交渉は時折、怒号が飛び交う激しいやりとりになった。

 府労連との交渉は20日午後10時から府庁の会議室で始まった。新居晴幸委員長が「職員にも家族がいる。生活がある」と人件費削減案の撤回を迫ると、橋下知事は「府財政を立て直すためには避けて通れない」と反論。空調が切れ、蒸し風呂のような会議室で交渉が続いた。

 府労連は給与明細を示して組合員の生活実態を訴えたが、橋下知事「財源がない。どこを削ったらいいんですか」と逆質問。平行線の議論に「ふざけるな!」とのヤジが飛ぶと、橋下知事が「『ふざけんな』という言い方、いいんですか。これが世間の労使交渉なのか」と憤る一幕もあった。午前4時を回り、人事室長が「時間も時間ですし」と水を向けても、新居委員長は「帰りません」とはねつけ、議論を続けた。

 新居委員長は団交の最後に立ち上がり、「7時間、誠実に対応されたことを感謝したい」と橋下知事に謝意を表明しつつ、「府労連の歴史の中で初めて交渉が決裂したと表明せざるを得ない」と無念さをにじませた。

 一方、府労組連は午前6時半前から団交に入った。

 教務事務補助員など約350人の廃止問題に批判が集中。業を煮やした女性が御堂筋のライトアップを目指す橋下知事に「イルミネーションより、私たち350人の首の方が下ってことですね」と詰め寄ると、橋下知事は「私の責任でそう判断しました」と発言、怒号が渦巻いた。

 橋下知事「民間では破綻(はたん)すれば路頭に迷う。世間を知ってください」と迫ると、組合側も「破綻していないのに路頭に迷わせようとしている」と切り返し、「民間なら理不尽な提案があればストライキできるが、我々はお願いするしかない」と訴えた。

 一連の団交で橋下知事は「私は選挙の洗礼を受けている。世論調査でも削減案は支持されている」と強調。組合側の反論に「それなら、そういう代表者を選んだらいい」と言い放ち、紛糾することもしばしば。橋下知事は午前9時からの民主党国会議員への予算要望をキャンセルし、最後まで団交を続けた。




職員がこういう意識じゃ、大阪府の再生ってのは難しいでしょうな。
こういう交渉で妥協すれば、これまでの知事と同じ事になる。
今のところ、妥協する様子を見せていない橋下府知事の態度に対しては、評価せざるを得ない。

大体だね、労組の主張ってのは突っ込みどころが多すぎる。


「職員にも家族がいる。生活がある」と人件費削減案の撤回を迫ると、橋下知事は「府財政を立て直すためには避けて通れない」

つまり、会社に例えるとこういうことか。

○会社が赤字に陥っている。人件費を削減しなければ立ち行かない。
○私達にも生活がある。人件費削減は認められない。
では、より多く給料をもらえる会社に移ってください。


こうなるよな。

>府労連は給与明細を示して組合員の生活実態を訴えたが、橋下知事「財源がない。どこを削ったらいいんですか」と逆質問。

これはこういうことか。

○給与明細を見せて、『組合員の生活実態』を訴える。
○会社はバランスシートを見せて、人件費に充てる財源が無い事を示す。
『ふざけるな!!』


子供の交渉ですね。

業を煮やした女性が御堂筋のライトアップを目指す橋下知事に「イルミネーションより、私たち350人の首の方が下ってことですね」と詰め寄ると

これは一言で言って・・・どっちが府民のためになるのかって事ですかな。
御堂筋をライトアップする⇒集客力が上がる⇒経済効果が生じ⇒税収UP
まあ、その手の事例はありそうですな。教務補助の仕事がどういう仕事か分からんけど・・・
今の教育の現場ってのは、根本的に見直さないとダメだろうし

「民間では破綻(はたん)すれば路頭に迷う。世間を知ってください」と迫ると、組合側も「破綻していないのに路頭に迷わせようとしている」と切り返し


悪いけど、破綻させちゃえば良いんじゃね?
そうなれば、問答無用で人件費の見直し、リストラも行われるわけで。


私自身、かつて労働組合の執行委員に選ばれて、会社との交渉に当たった事もありますけどね。
大阪府職員のようなレベルの低い交渉はしなかったですね。


「民間なら理不尽な提案があればストライキできるが、我々はお願いするしかない」と訴えた。


あのな。景気が悪く生産量を減らしたいと言うような本当に厳しい場面では、ストライキなんかやってもむしろ会社の思う壺。ストライキ実行中は給料出ないしね。
一時帰休とかだと人件費発生するけど。
それに、本当に死に掛けの会社でストライキなんかやれば、止めを刺すようなもんだ。
今時ストライキなんかやるのは、交通機関くらいじゃねーのか。

なんつーか・・・



公務員ってのは、本当に世の中を知らないなぁ~と。

にほんブログ村でランキングに挑戦中。応援urlクリックお願いします。
にほんブログ村 政治ブログ↓
https://politics.blogmura.com/