NGO職員、拉致される。

自衛隊の海外派遣に反対する人たちが時々口にする事に、『海外に対する支援は軍隊によって行うべきではなく、NGOなどの組織に任せるべきである』と言うような趣旨の主張が聞かれます。
NGO等の組織により行われる復興活動は、現地の人と密着したものとなり、テログループの目標となる事は無いとでも言うのだろうか。テログループとしてはそんな事は知ったこっちゃ無いだろうと思うのが自然だと思うんですが。

いわゆる『テロリストとの戦い』が続いているアフガニスタン。ここで懸念していた事件が起きたようです。



アフガニスタン 日本人男性、拉致される NGO職員
8月26日14時8分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080826-00000007-maip-soci
 外務省邦人テロ対策室によると、26日午前、アフガニスタン東部ジャララバードで活動する非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の職員、伊藤和也さん(31)が何者かに拉致されたと、国連機関を通じて在アフガニスタン日本大使館に連絡が入った。同省が事実関係を確認している。

 同会は、中村哲医師のパキスタンでの医療活動や井戸を掘る活動の支援目的で結成。1984年からパキスタンやアフガンで病院などを運営し、診療を行っている。【鵜塚健】

 ◇現地対策本部を設置

 アフガニスタン東部ジャララバードで発生した日本人拉致事件で、外務省は26日午後、在アフガニスタン大使館に佐藤英夫大使を本部長とする現地対策本部を設置した。また外務省領事局に連絡室を設置した。


現地の方のために危険をかえりみず尽力されている方が、危険な目に遭って居ないかと心配です。
一時は、無事に解放されたと言うニュースが流れましたが、その後それは誤報であると訂正されたようです。



「解放」一転、「誤報」で混乱=アフガンが訂正連絡-外務省
8月26日22時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080826-00000163-jij-int

 アフガニスタン武装グループに拉致された伊藤和也さん(31)の安否をめぐり、同国政府当局者から現地の日本大使館に26日夜、「解放された」と伝えられたものの、約1時間後には「誤報だった」との訂正連絡が入り、情報が混乱した。
 「伊藤さん解放」の第一報がアフガン側から入ったのは日本時間午後8時15分ごろ。報道各社はこの情報を確認し、一斉に「解放」と速報した。しかし、同9時15分ごろ、アフガン側が「先ほどの連絡は誤報だった。現在も捜査中だ」と現地の日本大使館に連絡。山本一太外務副大臣が同9時40分すぎに急きょ記者会見し、一連の経緯の説明に追われた。



やはりテログループからすれば、相手が誰であろうと利用するものは利用する。
そういう事なんだろうか、と。

やはり、アフガニスタンのような危険な地域の復興支援を、丸腰の民間組織に任せるっていう事は危険極まりない事だという事でしょうか。

では、自衛隊に復興支援を行わせるべきなのか。確かそういう事を主張していた野党の人もいたようだけど・・・

武力行使に制限が多すぎる自衛隊には、アフガンの復興支援など無理なんじゃないか、と。

やはり、出来るのはインド洋での給油支援ぐらいなんじゃ無いかと思いますけどね。

それすら出来なくなると、この地域の危険は増すばかりなんだろうな、と。

拉致された、伊藤さん。一刻も早い解放を望みたいです。


 
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