雇用環境悪化・・・

テレビの報道なんかを見てますと、自動車会社から契約を解除された、『非正規雇用派遣労働者が弱者で、契約を打ち切った自動車会社が強者であるという二者の対立構造を際立たせていますけれど・・・
もう一人、大事な立場を忘れてないかな、と思うんですよ。

『非正規雇用の派遣』という表現からは、自動車会社からアルバイト的な感じで集められた人たちのように感じるけれど・・・
彼らは、『人材派遣会社の社員』だからね。

自動車会社と契約を結んでいるのは、『人材派遣会社』もしくは業務請負会社』であって、自動車会社が契約を解除したのは『それらの会社との契約』
だから、契約の打ち切りをつけたのは、派遣先の会社ではなく、『自らが所属する派遣元の社員から』ではないのか。
こう言っちゃ何だが・・・

『派遣業者のピンはね率』ってのは、なかなか大きいです。

そのピンハネは、こういうときのためのモノではないのか。雇用を守るべきなのは、『派遣業者ではないのか』、と。


私の勤め先でも、これは他人事ではありません・・・。

今日も、ずっと仕事を手伝ってくれていた男の子から・・・
『今月末で契約満了となりお別れする事になりました。色々とお世話になりました』
というメールを受け取りました。非常に愛想の良い子で、色々と仕事を教えてあげたりしてたんですが・・・
『君の仕事を守ってやれなくて、申し訳ない。本当に残念だ。体に気をつけて頑張ってくれ』

そう、返信しときました。

そうすると、返信が・・・

『もあいさん、渋谷とか六本木とかで遊んでると思いますから、近くに来たら連絡ください』



・・・軽いな、お前・・・(汗)


まあ、彼のはただの強がりかも知れませんが、同じようなことを、麻生総理に言ってのけた人がいるようで。


雇用対策取り組みアピール=麻生首相ハローワーク視察
12月19日12時48分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081219-00000085-jij-pol

 麻生太郎首相は19日午前、東京都渋谷区のハローワークを視察した。景気後退を背景に企業の採用内定取り消しや派遣社員の解雇などが深刻化する中、雇用対策に取り組む姿勢をアピールする狙いだ。
 首相は職員から雇用を取り巻く環境や利用状況の説明を受けたあと、職を求める人たちで混雑する求人情報の検索コーナーなどを見学。非正規労働者が対象の特別相談窓口では、北海道から上京したという若い男性と意見交換し、「どうせなら六本木とかおしゃれなところで働きたい」と語る男性に、「世界中どこでもそうだが、何となく格好いい仕事は給料が安い。力仕事やしんどい仕事は実入りがでかい」と諭した。 




麻生総理を、『世間知らずのお坊ちゃん』という人たちもいる。

しかし・・・

正規雇用者対象の特別窓口にならぶ、北海道から上京した男性の言葉。


>『どうせなら六本木とかおしゃれなところで働きたい』

なんと言う世間知らず。今の景気で、そんな仕事があるわけが無いだろ。
水商売をやりたいなら、ハローワークなんか行っても無駄だろうしな。


それに対しての、麻生総理のアドバイスはなかなか良い。

「世界中どこでもそうだが、何となく格好いい仕事は給料が安い。力仕事やしんどい仕事は実入りがでかい」と諭した。 

こういう事が言えるのは、少なくとも『世間知らず』では無いような気がするけどな。


ただ、二点ほど突っ込みどころはあるかな。


>何となく格好いい仕事は給料が安い

ちょっと前までは、そうでも無かった。マネーゲームなんかで儲けてる人がゴロゴロいた頃は、かっこいい仕事で給料も桁違いに良いって事はあったのだと思う。
今は、そういう人たち厳しいだろうと思うけどね。

>力仕事やしんどい仕事は実入りがでかい

確かにそうかも知れんけど、どんだけ続けられるかかな。そして、今はそういう仕事が少なくなってるようにも思えますけどね。
まあ、それも不景気のせいなんだろうけど。

ただ、麻生総理が、『世間知らずのお坊ちゃま』では無いような気はしますね。


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