中川財務大臣の辞任に思う

今朝、出勤前にテレビを見ておりましたら、中川財務大臣G7での朦朧とした状態での会見について、特集を行ってました。
BGMには河島英五酒と泪と男と女

『飲んでぇ~飲んでぇ~~飲まれてぇ~飲んでぇ~
  飲んでぇ~~酔いつぶれて眠るまでぇ~飲んでぇ~』


あの会見を、完全に酒に酔って酩酊した状態での会見であると決め付けているような演出。

果たしてあの会見は何だったのか。本当に酒に酔った状態だったのか。

私は違和感を感じます。大体ですよ?酒に酔ってたら、もっといらん事言ってしまうタイプでしょ。中川元財務大臣は。

この会見については、説明が二転三転したといわれているけれど、最初の話は、あのヘロヘロ状態の中川大臣への質問に対しての答えではなかったか。
そりゃ、まともな回答は出来ないわな。




麻生の不安的中 追い詰められた中川財務相

2月17日22時58分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090217-00000651-san-pol

 「何だ、この会見は…」

 15日夕、首相、麻生太郎は首相公邸のテレビに映し出された財務相兼金融担当相、中川昭一の映像を見て首をひねった。ろれつは回らず、目はうつろ…。「また鎮痛剤を大量に飲んだのか…」。首相は渋い表情を浮かべた。

 中川は麻生の懐刀の一人だった。東京大法学部卒で旧日本興業銀行出身だけに経済・金融政策に明るく、麻生が平成19年秋の自民党総裁選で前首相の福田康夫に敗れた後、「まもなく大変な恐慌が世界を襲う。早く手を打とう」と経済政策のとりまとめを持ちかけたのも中川だった。

 これが麻生が中川を財務相兼金融担当相に起用した理由だったが、1つ不安があった。腰痛持ちの中川は時々強い鎮痛剤を服用する。体調を崩したり、わずかな酒や別の薬と併用すると激しい副作用に見舞われ、酩酊(めいてい)状態となるのだ。中川は過去に酒にまつわる“前科”を残してきただけに「薬の副作用」とはなかなか信用してもらえない。麻生は昨年秋の組閣の際も中川に「重要な仕事なので体調に十分気をつけてほしい。酒はほどほどに…」とクギを刺したほどだ。

 だが、1月の国会攻防を通じて中川は次第に体調を崩し、不安は現実に変わっていった。麻生は16日朝、中川の酩酊会見が風邪薬や解熱剤、鎮痛剤の大量摂取に起因することを確認すると周囲にこう指示した。

 「原因が酒でないならば、おれに中川を切る選択肢はない。中川には説明責任をきっちり果たし、事態を収拾するように伝えろ」

 これを聞いた中川は16日、何度も記者団の取材に応じ、辞任を否定。衆院財務金融委員会でも事情説明し、謝罪を重ねたが、民放各社はニュース番組などで酩酊会見の様子を何度も放映。中川への風圧はますます強まっていった。

 民主党参院に中川の問責決議案提出に向け動き出すと、与党内にも動揺は広がった。麻生にも「即座に罷免させた方が傷は少ない」「中川を入院させてはどうか」など進言が続いたが、麻生は頑と受け付けなかった。「景気の麻生」が、予算審議中に財務相を交代させるわけにはいかないとの思いもあった。

 自民党でも裏工作が続いた。党総裁特別補佐の島村宜伸らが、中川のかつての兄貴分である国民新党亀井静香代表代行らと接触し、問責決議回避に向け折衝を続けた。

 ところが、中川の方が精神的に追い詰められていった。中川は16日夜、都内の病院で診察を受けた後、周囲にこう漏らした。

 「これ以上総理に迷惑はかけられない。家族にも申し訳ないしね…」

 17日午前も与野党の水面下の折衝が続いたが、不調に終わった。問責決議案の提出不可避となった正午過ぎ、中川は麻生に電話をかけた。「いろいろ迷惑をかけて申し訳ありません。予算案が衆院通過後に辞任させていただきたい」。もはや麻生も引き留めなかった。

 この直後、中川は財務省で緊急記者会見を開き、予算案の衆院通過後に速やかに辞任する考えを表明し、衆院予算委に向かったが、野党は「辞める閣僚相手に審議などできない」と審議をボイコットした。午後4時から与党単独で開いた予算委員会は中川にとって最後の釈明の場となった。

 「G7の日程の最後の記者会見で体調を崩し、国民のみなさまに多大なご迷惑をおかけしたことを改めておわび申し上げます。自らの体調管理の不注意であり、ひとえに私の責任です」

 17日午後6時すぎ、中川は首相官邸を訪れ、麻生に辞表を提出した。麻生内閣の大きな支柱が倒れた瞬間だった。(敬称略、石橋文登


なんとまぁ。この話が事実であるならば、体調を崩して、薬で何とか支えて激務をこなし、そこで失態を演じてしまったという事か。
安倍元首相に続いて、また倒れた人が出てしまったか・・・

中川元大臣のあの会見は、支持者である私からみても醜態であったと言っても過言ではない。
だけど、大事なのは会見ではなく、G7で話し合われた内容がどうであったかという事ではないのか。
なんでまたマスコミは、会見での醜態をことさら叩くのか。
酒の飲みすぎによる酩酊状態だと決め付けて。

『周りが会見を止めるべきだった』という意見もあるだろうけど、それならそれで『健康不安説』やら『大事な場でなんという事だ・・』と批判するんだろ?

なんとも異常な姿のように思えます。そんな事より、景気対策の予算、何とかしろよと思うんですがね。

あの会見、昼食会で少量のワインなどを飲んだ後の会見だったとか。
少量のアルコールと薬の関係について検索すると・・・


薬を飲むときのアルコールの関係

http://www.yakujien.com/Pages/alcohol/relation.html
9.安定剤・睡眠剤を服用している時

どの薬も作用が強くなります。原則的に禁酒が必要です。寝る前に晩酌して安定剤・睡眠剤を飲むというのはよくありません。順番が逆でもだめです。中枢(脳)に働きかける薬は作用が強く現れ危険です(逆に普段から飲酒量が多い場合、薬の効き目が悪くなる場合もあります)。足元がふらついて転倒したり階段から落ちることなど危険が一杯です。



鎮痛剤ってのは、中枢(脳)に働きかける薬だから、強い鎮痛剤とアルコールの組み合わせは、その作用が強く出るという事で間違い無さそうですな。

今回の失脚、非常に残念ですが・・・安倍元首相と共に、再起を願わずにいられません。

戦国の世では有りませんから、戦いに敗れても命を取られるわけじゃないまたチャンスは巡ってくる。そう、思います。


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