結局なんだったの、派遣村

派遣村ってのが話題になったのは、昨年の年末でしたっけ。
『派遣切り』ってのがマスコミで話題になり、その『派遣契約を打ち切られた人』が、住処も無く年を越せない、と。
だから、炊き出しをやって、支援しようっていう趣旨の活動なのかと思っていたら、どーやらそうでもなく、何か違った意図をもった活動のように思えるようになって来たって所までは覚えてますけどね。
 派遣村に集まってきた人は、『派遣切りに遭った人』だけが集まってきたわけではないとか。いや、むしろ、ホームレスの人が集まってきて、派遣切りにあった人は少数であったとか。
年明け早々に行われた就職相談会にも、多くの求人枠があるにも関わらず、その求人枠が埋まらなかったと聞く。
 むしろ、普段なら認められにくい生活保護の申請がスムーズに認められるようになったとか。これも、数の力でしょうかね。
さて、その派遣村まだやってたようで。
最初、『年越し派遣村』って言ってたけど、半年過ぎても年を越せなかったか。
ってか、半年かけて、一体何を残したのか。


就労わずか13人、厳しさ変わらず 「派遣村」閉村
6月28日22時26分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090628-00000563-san-soci

 年越し派遣村が開村してから半年。村の援助を受けた人たちに実行委員会が行ったアンケートと結果がまとまった。就労が確認できた人はわずか13人にとどまり、雇用をめぐる厳しい実態が浮かび上がる。

 年越し派遣村に登録した人は505人。年度末に失業した人らを対象にした春の派遣村に来場相談した人124人。アンケートは、このうち実行委員会が住所を把握している260人を対象に郵送で行った。6月23日までに回収できたのは、年越し派遣村の村民77人、春の派遣村の村民31人の計108人分だった。

 村に直接相談に来た人計629人に対する回答率は17%。実行委員会は「回答のない人たちの中には、再び貧困の生活をたどっている人もいるのではないかと懸念している」と話す。

 就労について聞いたところ、今年になってからの就労が確認できたのは、わずか13人。収入では営業職の正社員についた50代の人が月収30万円で最高額。他は、警備の正社員やバイトなどが主で、月収10万円台の仕事が主だった。

 回答者のうち就業できた人を除く55人が、現在も就職活動中だった。面接を10件以上うけても就職できない人が9人いるという。有効求人倍率(0・46倍)をも下回る実績に、実行委では「学歴や過去の職歴などで不利な条件を抱えた人も多いことが理由にあるのでは」とみる。

 また、回答のあった108人の約8割に当たる81人が生活保護によって生計を立てていた。失業手当や就労支援金など生活再建の手だてとなる支援の受給者は計12人にとどまっている。半数を超える人に、消費者金融などからの借金があった。さらに、半数近くの人が心や体に何らかの不調や不安を訴えた。

 アンケートを通じ、実行委員会には「多くの人の世話になった。就労が決まったら、都合の許す限りボランティア活動に参加したい」といった声が寄せられている一方、「仕事が見つからず、焦っている」「役所の相談員の対応が悪い」「居酒屋で働き、きついことを言われ自殺を考えた」といった深刻な声も多く寄せられているという。



結局、アレだけ大騒ぎして、得られた結果はこんなもんか。
就労の支援とか、職業訓練とか色々と対策行ってたと思うんだけどな。
もちろん、この人たちは大変な状況に置かれている事は間違いないと思うんだけど・・・

>「居酒屋で働き、きついことを言われ自殺を考えた」

みんな、多かれ少なかれ、きつい事言われて、歯食いしばって生きてるのは同じやと思うんやけどね。

それにしても、派遣村の村長さん。こんな状態でよくもまあやめられるね。


最初から、行政やら他人任せの運営だったし、話題にも上らなくなったら手を引くって事か。

大した志の高さだと思います。



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