赤松口蹄疫から鳩山口蹄疫へ:2010年5月18日 その1

赤松口蹄疫について、別の書庫を作って纏めようかと。
『移動』しますと、転載してくださっていた方に迷惑をかけるので、そのままコピーで。
引用は、下記の過去記事からお願いします。
 
 
赤松口蹄疫の2010年5月18日の状況。


今朝、5時30分に起床。届いた読売新聞を確認。口蹄疫の報道を1面で確認
ようやく全国紙でも取り上げるようになったか、と思いきや・・・
 
スケープゴート【scapegoat】 
1 古代ユダヤで、年に一度人々の罪を負って荒野に放たれたヤギ。贖罪(しょくざい)のヤギ。2 責任を転嫁するための身代わり。不満や憎悪を他にそらすための身代わり。
 
そういう言葉はありますが、今回の場合、SCAPECOWもしくはSCAPEPIGという事になるんでしょうかね。
ようやく動き出した、国とマスゴミは早速責任転嫁を始めたようで。
 


「普段の下痢」…宮崎県が口蹄疫発生見逃し
5月18日7時50分配信 読売新聞

 宮崎県内で被害が拡大している口蹄疫を巡って、農林水産省が最初の感染疑い例を確認した3週間前の3月下旬、同県家畜保健衛生所が、感染した水牛を診察しながら発生を見逃していたことがわかった。
 同省などによると、同県都農町で水牛を飼育する農家から、かかりつけの獣医師を通じ、県家畜保健衛生所「水牛が発熱している。牛乳の出も悪い」という連絡があったのは3月31日。
 この日のうちに同衛生所の職員は立ち入り検査を実施し、4頭の水牛に発熱や下痢などの症状が出ているのを確認した。しかし、「普段の下痢」と判断して口蹄疫の可能性を疑うことなく、通常の風邪の検査をしただけで、同省にも報告しなかったという。
 この水牛農家から南東に600メートル離れた繁殖牛農家では4月9日、口の中がただれた牛が1頭見つかった。同衛生所はこの時も口蹄疫と見抜けず、20日に「最初の感染事例」として発表した。このため最初の水牛についても22日に血液の遺伝子検査を行った結果、ようやく23日に口蹄疫の感染疑いが判明したが、この時点で既に5例の感染(疑い含む)が発覚していた。口蹄疫の検査結果は通常、1日か2日で判明するため、もし3月末の段階で実施していれば4月初旬には拡散防止対策がとれたとみられる。
 口蹄疫は、早期に家畜の移動制限などを講じる必要があり、口蹄疫に詳しい後藤義孝・宮崎大教授(家畜微生物学)は「県が3月の時点で徹底した消毒などの対策を取っていれば、ここまで感染は広がっていなかった可能性がある」と指摘している。


おお~っと、宮崎県の責任、来ましたか?
まあね、確かに嘘は言ってないよ嘘は。
最初に口蹄疫を見つけて対処してれば、被害はそこの牧場だけで済んだ筈。そりゃ事実だろ。
だけどさ。国内で口蹄疫が発生したのは10年前。その前は確か90年以上前だったと記憶している。
最初の発生の時点で、獣医や家畜保健衛生所が見抜けなかった、もしくは口蹄疫と診断するのを躊躇したのは責められないんじゃねーの?
それに、ですよ。
 
第一例が確定した時点でも、国が動いていればここまでの拡大は防げた筈じゃねーの?
つーか、第一例発覚から一ヶ月。マスゴミは何をしとったんだ?
お前らも知っとったわけやろ?感染拡大の為にマスゴミが出来る事は『放置』か?
『放置新聞』って名前変えろ。そういや、そんな名前の新聞がたしか読売系列に有ったんじゃねーか?
 
移動制限ったってな。国道の管轄は国だろ?宮崎県は国道の移動制限出来るのかね?
 
口蹄疫の検査結果は通常、1日か2日で判明するため、もし3月末の段階で実施していれば4月初旬には拡散防止対策がとれたとみられる。
 
四月初旬に発覚した事例の後、野党自民党の議員はすぐに現地入りし、対策を働きかけたけれども。
国が対策本部設置するって言ったのは昨日だよ?
 
>もし3月末の段階で実施していれば4月初旬には拡散防止対策がとれたとみられる。
 
計算から行くと4月初旬に拡散防止対策は取られなかったんじゃねーか?
 
大体、マスゴミもこんな認識なんだろ?


マスコミに怒り
2010/05/17 宮崎県議会議員・横田照夫公式ブログ 「心豊かに暮らそうよ」 (現在リンク切れ?)
 
 今朝、佐土原町の田ノ上地区の自治会長さんから電話がありまして「地区としても口蹄疫に対して何かしたいので、どうすればいいのか教えてほしい。」と聞かれました。そこで、地区内にウイルスを持ち込まないための手段を何項目か報告させていただきました。また、不安な毎日を送っておられる畜産農家への気遣いや配慮をしていただけるようお願いもしました。地区全体で口蹄疫に対しての取り組みをしていただけるとのことで、本当にありがたいと考えます。
 今日の午後、その地区に、フジテレビの取材陣が、なんのコンタクトもなく、いきなり畜舎に来て取材を始めたそうです。当然、カメラも回したそうです。
 それに対して、別の畜産農家が「消毒はしているんですか?」と聞いたら、「していない。消毒ポイントがどこにあるのか知らない。」と答えたそうです。
 地区全体で口蹄疫から畜産を守ろうとしているのに、何という配慮のない行動でしょうか。農家も自治会長もカンカンに怒っておられるようです。
 今まで、ニュース等で流される映像は、宮崎県提供のものです直接、現場にマスコミが入ったことはないと思います佐土原町には、まだ発生はありませんが、搬出制限区域内には入っています。昨日は新富町に発生の確認がされて、だんだん近づいてくることに農家は戦々恐々としておられます。当然、マスコミは自らが感染媒体になる可能性もあることを考えていなければいけません。マスコミにも自制が必要だと考えます

 何でも報道の自由で片づけられてはたまりません。マスコミの横暴さには心から怒りを感じます。


まあ、好意的に考えれば、現地入りして報道しようという姿勢は評価できるか。
また・・・
 
>今まで、ニュース等で流される映像は、宮崎県提供のものです直接、現場にマスコミが入ったことはないと思います
 
これが、コレまで報道しなかった理由だって言い訳にも・・・
なるかっ!!(怒)
取材するならば、取材対象者に申し入れを行って、同意を得た上で行うべきだろう。
まだ感染が確認されていない地域でも、他所からどんなウイルス持ってきたかわからん人間にうろうろされたら、感染に怯える現地の人たちの怒りを買うことは当然の事だろうに。
 
さて、一ヶ月放置して動き出した政府はと言うと・・・


対応後手、与党からも政府批判=野党は責任追及へ-口蹄疫
(2010/05/17-21:34)
 

 宮崎県内での口蹄(こうてい)疫の感染拡大を受け、政府は17日、農林水産省の対策本部を鳩山由紀夫首相直属の本部に格上げするなど対応に追われた。しかし、県が感染例を発表してから約4週間が経過してもなお、殺処分の対象となる家畜の数は増え続ける。米軍普天間飛行場の移設問題に続き、首相官邸の見通しの甘さを露呈し、与党内からは政権のさらなるイメージダウンを危惧(きぐ)する声も漏れる。
 風評被害を考えた」。首相は同日夕、首相官邸で記者団に対し、対応の遅れを暗に認めた。実際、この日も政府は混乱ぶりをさらけ出した。首相は昼に赤松広隆農林水産相と協議し、予備費から1000億円を対策に充てることを確認。ところが、野田佳彦財務副大臣は会見で「1000億円という数字が出てくるとは思えない」と疑問を呈した。
 宮崎県が牛3頭の感染疑いを発表したのは4月20日。平野博文官房長官は(5月)17日夕の記者会見で、以降の政府の取り組みを順次説明したが、殺処分対象の牛や豚などは計8万5000頭を超えた。政府が当初、これほどの感染拡大を想定していなかったのは明らかで、赤松農水相は大型連休中に海外出張している。
 農政に詳しいある与党議員は「農水相に危機意識がなかった」と断じた。与党内には、首相が5月決着を明言した普天間問題に追われ、口蹄疫問題への取り組みが遅れたとみる向きもある。ある与党幹部は、参院選を控え「こんなことでは、内閣支持率の回復は望めない」と危機感をあらわにした。
 一方、野党側は、被害の拡大を防げなかった鳩山政権の責任を追及する構えだ。連休前に現地を視察している自民党谷垣禎一総裁は17日、横浜市内での街頭演説で「政治主導すべき大臣は肝心な時に外遊していた」と農水相を批判した。同党内では、農水相不信任決議案を提出すべきだとの声も出ている。


なるほど鳩山首相。さすが、総理ともなると、読みが深いですねぇ。
 
> 風評被害を考えた」。首相は同日夕、首相官邸で記者団に対し、対応の遅れを暗に認めた。
 
11万頭もの殺処分に至って、それでもなお風評被害を考えたのですね。
11万頭もの殺処分よりも大きな風評被害が有るんですか。そうですか。
 
>農政に詳しいある与党議員は「農水相に危機意識がなかった」と断じた
 
そんな事、素人から見ても分かるわ。
 
コレまでの政府の対応をまとめた物をコピペしてきますとね。


まとめ
 
全ては、農水相赤松、副大臣、外遊中の代理福島瑞穂をはじめ、政治主導にして内閣の指示が無いと動けなくしておきながら、何も指示しなかった内閣のせい。国道には県は手出しできない。
4月20日に発覚してすぐに、
・感染経路制限の為、近辺の国道封鎖、および国道における消毒を義務付け、
・感染疑いの家畜の殺処分の指示、
・種牛の移動許可、
自衛隊出動、国有地提供による殺処分の迅速化
だけでもすべきだった。
それを4週間放置し県任せ。GW中の人の移動も放置。国としての対策本部設置が今日、というありさま。
国道の消毒義務もこれから

大事になるまえに手を打てば無駄にお金を使わずに済んだのではないか
これで、無駄削減だとか、仕分けだなどと言われても説得力なし
 
パンデミックなら現時点の被害総額など意味はない。
最大の原因は司令塔の不在。例え官僚主導だろうと、緊急時にはそれ相応の予算と人員を動かす必要があり、高級官僚とも雖も大臣の許可なく動かす権限は法令上存在しない。
緊張感が欠けていたのは間違いなく民主の方。自治体と地元農家は、韓国の口蹄疫について早い段階から警戒していたのは周知の事実。
農水省ルーピー三役については、GW中外遊&メーデー三昧、政務官に至っては、自衛隊の派遣についても野党の意見具申を却下する始末。代理の福島も何もしなかった。
 
赤松農水相が外遊に出ていることは報道があったが4/30に口蹄疫対策の会合をドタキャンし補填等の問題を一切決めずに、外遊に出たとはどのTVも伝えていない。

口蹄疫では
「1997年3月19日、台湾新竹市で報告。380万頭以上の豚が殺され、69億USドルの被害となった。それまで台湾は豚肉の輸出国だったが、これにより台湾の豚肉産業は崩壊した
 
日本の畜産業の終わりの始まりか…。


こんな危機的状況を引き起こして、平気な顔で大臣を務める厚顔な大臣なんて、存在できるはずが無いと思うんだけどねぇ。
それが出来てしまうのが、民主党クオリティかな。

引用が長いせいか、すぐに文字制限に引っかかる・・・
しかし、出来る限りソースを明示するってのが当然の事ですからね。リンクもそのうち切れるだろうし。
 
とりあえず、その2に続く。
 
 
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