84年ぶり開。三室戸寺:京都

ふと思い立ちまして。京都にやってまいりました。
いや、最近の『鳩山不況』のあおりによって、ストレスまみれの日々。限界に達して、『休もう』、と。
そして、もうひとつの理由。
京都、宇治の三室戸寺、千手観音が84年ぶりの御開帳。

これは、見逃すわけには参りません。
大正時代に調査のために開扉されて以降は開かれたことが無いという秘仏
おそらく飛鳥時代、朝鮮からの『渡来仏』で有ろうということですが、その写真も公開されていない秘仏
その『秘仏』が公開される、と。


イメージ 1


しかも、今日まで。
次の公開が84年後だとすると、確実に生きてませんからね、私。
仮に生きてても来れないだろうし。

そんなわけで、三室戸寺へ。JR宇治駅から2キロくらい歩いたでしょうか。急な石段を登った先に本堂が。
内陣拝観を申し込むと、お年を召したお坊様が、まず『お清め』の加持をしてくださいます。
ご本尊に向かう前に、あるものを持ってきた事を思い出し、かばんを探り、取り出したもの・・・

『ほほ~っ塗香ですか』

お加持をしていただいたお坊さん(長老っぽい方)に感心されました。

『今日が公開の最終日、3時には扉を閉めてしまいます。そうしたら、普段はここには人が入れんようになりますから、ええチャンスですなぁ。どうぞ、お参りを』

『お前立ち』の観音像は、『千手観音』といわれてますが、二臂のお姿。宝冠を頂き、両手を胸のまえでT字型に組まれているお姿。そして、公開されているお姿は、30cmくらいの小さなお像ですが、同じお姿をされています。

なんとなく、そのお姿は、『弥勒菩薩』と呼ぶほうがぴったりするような気がします。

おそらく千三百年くらいの時を過ごしているであろう秘仏の観音様。
久しぶりに扉が開いて、見えた『世界』どのように見てらっしゃるのでありましょうか。

お勧めするにも、何せ今日が最終日・・・
せめてポスターの写真(お前立ち)でもどうぞ。
次の公開はいつなのだろう・・・やっぱ、三十三年後かな。

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