そろそろ、中国の本音に気が付き始めたか

21世紀の大国と言われる中国。しかし、仕事を通じて知る中国の実体からは、そのような事はうかがい知れません。ま、私が鈍感なだけかも知れませんが。

その中国、政治家の皆さんは、中国との友好関係を築こうと必死なようですが、どうやらその思いは、片思いであると気づき始めたのでしょうかね。


戦略的互恵関係は「名ばかり」 2国間懸案めぐる中国の態度に日本側は不信感
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070217-00000004-san-pol
 日本の政府・与党要人と精力的に会談をこなした中国の李肇星外相は一連の会談で拉致問題での協力を繰り返し表明するなど、4月の温家宝首相の訪日の地ならしとして友好ムードをアピールした。だが、人工衛星破壊実験問題などでは従来の立場を繰り返すばかり。日本側は「戦略的互恵関係」とは名ばかりだとの不信感を募らせている。

 6カ国協議で、拉致問題の進展を訴え続けた日本にとって、中国の協力は欠かせなかった。政府筋によると、先に北朝鮮の金桂寛外務次官が訪中した際にも、中国側は北朝鮮側に日本との対話を要請。「中国と米国が北朝鮮に働きかけたことが、6カ国協議中に行われた1年ぶりの日朝協議につながった」(政府関係者)ともされる。

 しかし、中国が議長国のメンツにかけて局面を打開する必要があった6カ国協議と対照的に、日中2国間の懸案に対する中国側の動きは鈍い。

 李氏は今回、膠着(こうちゃく)状態だった東シナ海のガス田開発問題で、3月に両政府の局長級協議を再開する意向を表明。日本側も受け入れた。ただ、日本側には、よりレベルの高い閣僚や首脳による政治決着が不可避との思いもあり、李氏が提案した局長級協議で十分な成果を得られるかは不透明だ。

 一方、今年以降、相次ぐ新たな懸案は、「のれんに腕押し」の状態だ。李氏は、衛星破壊実験への懸念にも「中国は宇宙の平和的利用を主張しており、実験はいかなる国にも脅威にならない」と型どおりの説明をするだけ。自民党幹部は「衛星破壊のどこが平和利用なんだ」と毒づいた。

 今月4日、日本の排他的経済水域EEZ)内で中国の海洋調査船が無断で活動した問題も同様だ。相互事前通報の枠組み継続の必要性は認めつつも、「中国の正当な主権だ」との主張は曲げず、日本側には「いくら抗議しても無駄。確信犯でやっている」(日中関係筋)との不信感が消えない。

 日中両国は、昨年10月の首脳会談で戦略的互恵関係を打ち出し、関係改善に踏み出した。だが、日本側では「本気で戦略的互恵関係を築こうとしているのかは疑わしい」(政府関係者)との声が消えない。



ま、これを報じるのも産経新聞。他の新聞では扱ってないのではないか。

それでもね。



遅いわ。遅すぎるわっ!!(怒)

戦略的互恵関係など、中国が望むわけが無い。中国が望んでいるのは唯一つ。

一人勝ち

そんな連中に対して、『戦略的互恵関係』などという甘い夢を見るなど、先を見れないにもほどがある。
これも、媚中と言われる政治家や官僚が国を誤った方向に導いた結果なのだろうな。

西郷南州翁遺訓にこう書かれている。



○正道を踏み国を以って斃るるの精神なくば、外国交際は全かるべからず。
 彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に順従する時は、軽侮を招き、好親かえって破れ
 終に彼の制を受けるにあたわん。


国との関係を円滑に保とうと、自らの意見を曲げて従うようでは、侮りを受け、親しい交わりはかえって破れ、ついには外国に制圧されてしまうであろう

○談国事に及びし時、慨然として申されけるは、国の陵辱せらるるに当たりては、たとえ国を以って
 斃るる共、正道を践み、義を尽くすは政府の本務也。然るに平日金穀理財の事を議するを聞けば、
 如何なる英雄豪傑かと見ゆれ共、血の出る事に臨めば、頭を一処に集め、唯目前の苟安を謀るのみ。
 戦の一字を恐れ、政府の本務を堕しなば、商法支配所と申すものにて更に政府には非ざるなり。


国が辱めを受けた時、たとえ国全体でかかって斃れようとも道義を尽くすのが政府の使命である。平時に金銭や穀物のことなど論じている時は、英雄豪傑のようであっても、戦の文字が頭をよぎると、一所に集まって、目前の気休めを計るのみ。それでは、政府ではなく商売の元締めのようなもので、政府の体をなしていない。


まさに、西郷南州翁が言われたとおりかと。戦とは、武器を持って戦うものばかりでは無いだろう。外交交渉も、まさに戦。周辺諸国の顔色を気にして、円滑に事が運ぶようにのみ気を使って来たこれまでの外交がもたらした結果が、今の周辺諸国ではないのかと。

そう、思います。