さて、東国原知事について一言。行って見ますか。

かつて、『たけし軍団』の一員であった、そのまんま東さん。
芸能界を去って、早稲田大学に改めて入学し政治の世界ってのを学んだんでしたっけね。
その後、地方政治を目指して、故郷の宮崎県知事に立候補する。

ところで、彼の故郷は都城。鹿児島との県境にある町で、私の実家がある『国分』とは、『言葉』がとても似ています。
同じ鹿児島弁と言っても、鹿児島県内の場所によって、やはり言葉が違うのですよ。
例えば、『疲れた~』という事を、鹿児島弁では『ひったぃだれたぁ~』とか、短く『てせぇ~』と言うのですが、国分では、『こえぇ~』と言います。これ、鹿児島のほかの土地ではあまり通じません。
だけど、確か都城も同じ言葉を使うはず。
他にもいくつか、同じ言葉、同じイントネーションを使う事を不思議に思っておりました。
彼が県政に打って出るときのスローガン、『宮崎県をどげんかせんといかん!!』と言うのは、宮崎の言葉というよりは、むしろ鹿児島弁だなと思ってました。

当初、東国原候補への視線ってのは、冷ややかなものであったと聞きます。

『芸能人がちょっと名前が知れてるからと言って、何が出来るのか』
と。しかし、一つのエピソードが流れを変えたとか。
東国原候補は、ある場所に行って選挙演説をすることを望んだ、と。そこは有権者など数えるほどしかいない場所。
日本で初めて宮崎県で鳥インフルエンザが発生し、多くの鶏を処分する事になった養鶏場に車を止めて、人気のない養鶏場に向かって演説をしたのだとか。

『皆さんの勇気に敬意を表します。病気が出たことを隠したいと思ったでしょう。世間の目も気になったでしょう。でも、勇気をもって届出をされた事。それで、多くの人が救われました。有難うございます。』

誰も聞いていなかったのではないかと思われたその演説を、息を潜めるように従業員の方が聞いていたのだとか。

まあ、テレビの演出かなんかかも知れんけど、とにかくそこから、口コミで東国原候補の支持が広まっていったとか。
候補者であったとき、東国原候補に対してこんな声がかけられたとか。

『あんたが知事になって、何をするんだ?』

彼はこう答えた。

『宮崎のセールスマンになって、日本中に宮崎を売り込みに行きます!!』

知事になった彼は、その公約を実現させた。宮崎の知名度は上がり、宮崎の産品は売れるようになった。
宮崎ブランドってのは、東国原知事によって確立したと言っても良いだろう。


さて。その他、宮崎県知事としての実績はどうなんだろうか。

『宮崎産マンゴー』とか『宮崎地鶏の炭焼き』等を手にして宮崎をアピールする姿の他、宮崎県政で大きな成果を上げているのか。
橋下大阪府知事は様々な改革が報じられる事があるが、宮崎はどうなんだろう。
報じられないのは、大都市である大阪と、宮崎の差であるのか。

毎週のようにテレビ出演をして自分の考えを述べている姿は評価できるけど、知事ってそんなに暇な仕事とは思えないんだが。
まあ、テレビ出演も以前のようなお笑い番組では無く、まじめな顔をしてコメントする報道バラエティへの出演が多いように思えるけどね。


で、その東国原知事に対し、自民党古賀誠氏が自民党からの衆議院議員への出馬を要請したとか。
その結果・・・

自民党総裁候補にしてくれるなら考える』
と、言われたとか。


面白い。実に面白い。

東国原宮崎県知事さん、あんた国会議員になって何をするのん?故郷である宮崎の活性化を公約に当選した宮崎県知事の仕事は、もう成し得たのかな?

宮崎県のセールスマンとしての仕事ってのは確かに成功した。それはとっても評価できると思うけど・・・

タレントなんかが良くやる、観光大使とか、一日知事とかの延長みたいな仕事だよね?所詮は。

宮崎県知事として、政治家としての実績を見せてもらってからじゃないと、国政は難しいんじゃねーの?

しかも、自民党総裁候補にすれば出るってねぇ。
それで、まかり間違って首相になったら、何をやるんだ?

外国の要人と会うときに、日本の名産品を持参して、宣伝したりすんのか?
海外じゃ無名なあんたがそんな事やっても、効果ねーんじゃねーか?
そりゃ、シュワルツネッガー知事とかになれば効果もあるだろうけどよ。

で、古賀誠氏が東国原氏に出馬を要請したのは水曜日。水曜日に麻生政権に危機が迫るという噂が流れたのは、まさか、この事だったのか?

なんつーか、あほらしい話ですわ。

この件で、東国原宮崎県知事も、古賀誠議員も批判されているようで。


東国原知事 自民党内の反発に「下野して頭冷やせ」
6月25日8時0分配信 スポーツ報知
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090625-00000057-sph-soci

 次期衆院選自民党からの出馬要請に「総裁候補」を条件に挙げた宮崎県の東国原英夫知事(51)をめぐり、一夜明けた24日、自民党内がまだ揺れている。出馬要請した古賀誠選対委員長(68)に批判が集中し、丸山和也参院議員(63)が抗議の直談判を行った。当の東国原知事は「至って真剣」と述べ、「総裁候補」要求は譲らない構え。党内からのブーイングには「批判する人こそ、下野して頭を冷やすべき」と応戦した。

 東国原知事の国政への熱は、一夜明けてもまだまだ冷めていなかった。自民党の古賀氏からの次期衆院選への出馬要請に対し、自らを「総裁候補」とする逆要求を突きつけた東国原知事はこの日もその条件は一切変えなかった。

 「私は至って真剣に、まじめに言わせていただいている。ふざけたり、おちょくっていることはない」

 テレビカメラ10台、記者30人以上の前で、熱を帯びた口調で語り出した。

 出馬条件に、全国知事会が作成した地方分権に関する要望を自民党マニフェストに盛り込むことをあらためて明言した。自身を「総裁候補」とすることについては、「麻生首相の次に自分が総裁になるのではない。総裁候補の一人として、衆院選の顔になるということ」と力説。「宮崎のために国政に行く。国を変える」と意欲を示した。

 23日は、古賀氏と県庁で会談した後、午後9時ごろから、再び宮崎市内で同氏と会談。その場では、立候補する選挙区やポストの提示はなく、九州出身者同士、約2時間にわたって焼酎を飲み交わしたという。

 「東国原くん、顔を洗ってくれたまえ」(松浪健四郎衆院議員)など自民党内から噴き上がる反発には「旧態依然の体質だ」とバッサリ。「顔を洗って出直せ? 1回、下野されて、そちらの方が頭を冷やされて、顔を洗われることになるかなと」と反論。反発は想定内だったようで、自民党改革論は最後まで止まらなかった。

 自民党が提示した条件をのめなかった場合については「のんでいただかないと、責任問題になってくる」とけん制。民主党へのくら替えも示唆しつつ、「のめなかったら、民主党がやる、それが国民からどう支持されるのかだ。マニフェスト、(自民)党の体質が変わるなら、言った責任がある」と覚悟を示した。

 ◆選挙区は? 東国原氏が出馬する場合、自民党比例代表上位で処遇する方向。ただ自民党は次期衆院選では比例単独候補を認めない方針で調整を進めており、東国原氏を優遇した場合、党内からの反発も予想される。正式な公認内定が出ていない宮崎1区の可能性も残っている。


まあね。

「私は至って真剣に、まじめに言わせていただいている。ふざけたり、おちょくっていることはない」

そう言わざるを得ませんわね。空気的に。
『冗談でした~出る気ないんです~』

ま、誰も笑わないわな。

とりあえず、この件について、感想を一言。


「批判する人こそ、下野して頭を冷やすべき」


そりゃ、あんたの頭は冷えてるだろうよ。
空冷式でな。



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