暴言を吐かせていただきたい。

ご無沙汰しました。今、実家から自宅に戻りました。
さて、このゴールデンウイーク、ネットにも繋がず、体と頭を休めておりました
 
ただ、時々テレビから流れてくる大きな声で、目を覚ます事もあります。
今日、ニュースで避難所に謝罪に訪れた東京電力の社長さんに対して、
 
『土下座しろっ!!』
 
という怒声で目が覚まされました。テレビでは、怒りに燃えた目で、『心の底から謝ってください』と迫る女性。そして・・・『まさに地獄だ』と口にする被災者。
 
もちろん、お気持ちは分かるつもりです。でもね、私は強烈な違和感』を覚えたんですよ。
 


福島第1原発 東電社長、怒りの浪江町民を前に土下座
毎日新聞 5月4日(水)20時54分配信

 東京電力清水正孝社長が4日、謝罪のため、福島第1原発事故で町村外へ役場機能の移転を余儀なくされた福島県浪江町広野町葛尾村の各災害対策本部などを訪れた。怒りが頂点に達した浪江町民を前に、清水社長は土下座してわびた。
 
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 二本松市にある浪江町の仮役場では、馬場有(たもつ)町長に「事故直後に町へ通報がなかった」などと抗議された。その帰り際には、津波原発事故による捜索活動の遅れで、母とおいの行方がいまだに分からない女性(50)から「心から謝ってください」と詰め寄られ、様子を見ていた男性に「土下座しろ」と怒鳴られた。清水社長と同行の社員らは役場の通路にひざまずいた。

 浪江町民らが避難している二本松市の「あだたら体育館」では、約100人から「早く生活を元に戻して」「原発は安全という説明はうそだったのか」などと批判された。清水社長は「信頼を覆す事態が起き、心からおわびします」と謝ったが、補償内容については明言を避けた。【池田知広】


 
この記事によると、ニュースとは順番が逆だったのか。
 
>母とおいの行方がいまだに分からない女性(50)から「心から謝ってください」と詰め寄られ、様子を見ていた男性に「土下座しろ」と怒鳴られた
 
でもな、もうちょっと冷静になろうや
 
お母さんとおいの方が津波で行方不明になった。本当にお気の毒な事です
 
でも、それは地震の結果の天災であって、東京電力の社長の責任じゃないよね。
 
同じことは、宮城県でも岩手県でも起きている事。そうじゃないか?
何が違うか。そこでは、自衛隊海上保安庁の職員、消防、警察の方々が命がけで捜索が行われている。
しかし、原子力発電所の事故の影響で捜索も思うに任せない。
その苛立ちも分かるけれども。
 
その怒りを東京電力の社長さんにぶつけるのは筋が違わないか?
 
暴言を承知で、あえて言う。
 
むしろ、怒りをぶつける相手がいるだけ、救われてるのではないのか?
 
宮城で、三陸で、津波に襲われ、家族も住む家も、車も船も田畑さえも流された人たちがいる。
今回の津波は、観測史上最大の規模であったらしい。
その津波の高さは38mにも達し、30mを越えた観測地点の数は、過去の津波とは比べ物にならないほど多いとか。
まさに、千年に一度の災害が起きたわけだ。
宮城や三陸の被災者は、誰に怒りをぶつければ良いのか。海に怒りをぶつけるわけにはいかんだろう。
では、どうするか。黙々と運命に立ち向かっているわけだな
その姿は、本当に尊敬に値すると思う。いや、福島の人たちも、運命に立ち向かっているのは一緒だけど。
だけど、東京電力の社長をつかまえて、攻め立てるのは、『言い易い相手にモノを言う』ような、
『弱いものいじめ』のような、『鬱憤晴らし』のような、妙な違和感を覚えるのです。
 
例えばね。千年に一度という災害について、政治家さんはこの災害の直前にどの様に発言されていたか
 
○コンクリートから人へ (鳩)
○百年に一度の災害に備える必要があるのですか? (蓮舫
○福島第一発電所の一号機は、耐用年数過ぎたけどまだ動かして良い(海江田)
 
この人たちは、まるで他人事のように口をつぐんでいる原子力発電所が危ないと聞いて、本社に乗り込んだり、現地に乗り込んだりして、『私が指揮をとる。私は原発に詳しいんだ』って言ってた人はいつの間にかフェイドアウトしてるじゃないか。
彼は、この国の最高責任者だその責任者が、結局最後まで責任を取っていない
 
責められるべき人物は、もっと他にいる。そう思うんだけど。
 
原子力発電所の事故と、放射能漏れについてはどうか?もちろん、東京電力にも一定の責任はあるかも。
だけどね、震災の後取るべき対策が取られなかったとか、対策が誤っていたか
それは、まだ明らかにされていない。だけど・・・
これまでの流れをみると、特に誤った対応で被害を拡大させたとは思えない
そして、今も原子力発電所の中で、被害を食い止めようと命がけの働きをしている人たちがいる。
 
いや、これは決死の覚悟での作業だと思うよ、私は。
 
ただ、レベル7という放射能漏れ事故という事が大きなショックを与えたけれども、実際の原子力発電所の様子とはちょっと違うようです。
 
時事通信 5月5日(木)12時7分配信
>建屋内の放射線量は直前調査で毎時10~40ミリシーベルトで一部区域が同93ミリシーベルト。9人は50代6人、40代3人で、今回の被ばく線量は0.24~2.8ミリシーベルトと、上限とした3ミリシーベルト以内に収まった。
 
この事実だけ見ても、チェルノブイリとはかなり違うよね。
 
レベル7相当の放射能漏れ事故であったのは事実なんだろう。
政府はパニックを防ぐ為と証して『SPEEDI』という放射能拡散の予測データを公開してなかったと発表したけれども。その結果は結局どうだったのか、と。
 
結果から素人が口にするのもどうかと思うけれども。放射能の濃度は上昇して無い様子
初期の段階で漏れた後は、減少しているって事は・・・
 
メルトダウンは起きたけど収束した。だって、放射性物質増えてこないんだよね?
追記)この部分一部修正
じゃ初期の放射能の上昇は何故?
 ①原子炉内の圧力を逃がす為のベントによって放出された放射性物質の影響。
 ②その他、漏れ出した放射性物質を含む水が海に放出された影響。
 
この二つじゃね~の?
ヨウ素って、もう話題にならんよね。という事は、新たな放射性物質放出の反応ってのは止まってるって事だよね。
 
核爆発など起きる事はもう無い。残された核燃料ってのは、ほっといても自ら発熱して崩壊していく。
それを防ぐ為に、冷却を続ける必要があるって事。その山はもう過ぎたと見てもいいのじゃないか。
 
この事故を防げなかったのは確かに不手際だけれども。千年に一度というような大震災でも一発で壊れたわけじゃ無い
放射能漏れ事故を起こしたのは東京電力で、その責任者が清水社長だけれども。
その事故を収束させようと命がけの努力をしている東京電力という組織のリーダーでもあるわけだ。
 
何もしないで口だけ出して、責任は全く取ろうとしないリーダーよりは評価されて良いと思う。
 
暴言である事は承知の上ですけどもね。
 
放射能被害って騒ぎすぎじゃっ!!
風評被害?正しい情報が流されていないから起きるんだろうがっ!
 
今、求められるのは、正しい情報ではないのか。
冷静になって、ちょっと考えてみるべきだと思うんだけど。
 
失敗学会ホームページから紹介。
 

原子力に真の安全を
 マスコミの問題点は、本当に困ったものです。失敗学会に参加されている優れた記者がいると思うと皆がそうではなく、ひどい例もあります。
 例えば、ある全国紙の朝刊2面に、20km以内の放射線量調査データを図面で表示したその下に、被曝の大きさの目安と言う解説のグラフを掲載されていました。
 線量調査結果の数字の単位は、「マイクロシーベルト」で、そのすぐ下の被曝の人体への影響の大きさの目安は、「ミリシーベルト」です。最初よく見ないで読み、とんでもない測定値のように思えて、驚いて虫眼鏡を使ってよーく確認したのです。すると、小さな文字で「マイクロ」と書かれていました。
 本日午後、駿河中央大学記念会館で、日本人間工学会の緊急会議が開かれて、専門家の集団として今できることは何か、という意見交換会に出席してきましたが、専門家にできることは、正しいデータを報道することに協力することかも知れませんね。ただ恐怖感を煽るような報道を慎むことと、それをできるような知識と倫理観を専門家の立場から指導し、あるいは監視するくらいの気迫が必要でしょう。
 人間工学会員の立場でも、福島第一原発で起きた現象を「事故」扱いにして、当事者企業に賠償責任や倫理的責任を押し付けるやり方は、間違っていると思います。当該企業が一番の被害者の様に思います。
 責任追求ではなく、このような大きな災害にも耐えられるようなリダンダンシィを備えていなければ、「原子力は安全です」と言ってはいけないという発想で、如何にすれば原子力発電を信頼して安心して貰えるか、というポジティブな発想をとるべきであるという考え方を、社会に発信していくべきではないかと考えています
 現に、航空分野では、1952年に就航した夢のジェット機コメット号の失敗を徹底的に分析した結果、「フェールセーフデザイン」という発想に到達し、それをさらに改良して「ダメージトレーランスデザイン」へと発展させ、現今では、「ワーキングトゲザー」という、ユーザを設計に巻き込む思想が採用されるようになりました。
 これが「人間工学的な」アプローチではないかと思います事故が少なかった原子力分野では、これから数少ない事故から教訓を得て改善していくのです。これを墓石安全と言っています。大きな犠牲を払ってから改善するからです。
 これに対して、予防安全という手法が現在では安全対策の主流を占めています。何も起こらないうちに問題点を探求して、それを改善する手法です。しかし、大事故を経験していない分野では、はじめからこれが機能していたかのような錯覚に陥ります。
 「原子力は安全である」と頭から主張する姿勢にそのことが伺えます。因みに航空分野では、「3つの真理」として、
(1)空は危険である、
(2)自然の法則は変えられない、
(3)人は誰でも間違える
ということは関係者全員の常識となっています。ここが大切なのではないでしょうか?航空事業は、大きなリスクを抱えているのです。そこが原点です。それを忘れてはいけないのです。
 (1)を原子力は危険であると入れ変えるだけで、原子力分野における3つの真理に入れ替わります。これを大切に安全対策を実践していくことによって、次第に国民の信頼を得て、安心して原発を運転できる日が来るのではないでしょうか?日本の航空分野では、25年間も人身事故ゼロの実績を継続しています。全日空においては39年間、雫石事故以来死亡事故を起こしていません。
 現在では、飛行機が怖いから乗らない、と言う人は極減しています。この無事故実績がそれを勝ち取ったと言っても過言ではないでしょう。
 原子力分野でこれができない筈がありません。今、頑張っている現場の関係者を責めてしまっては、改善の意欲も何もすべてスポイルしてしまいます。逆に、あの想定外の災害の中でよくもここまで安全を守ってくれた、と褒めて欲しいのです。現場を守った人々は英雄です。あの、ハドソン川のサレンバーガー機長にもましてヒーロー扱いされるべきです。その経験から、再発防止対策をこの機会に確立して欲しいのです。
 頑張れニッポン!頑張れ原子力!です。
 吉岡さん、飯野さん、正しい情報を社会に発信することを是非とも続けて下さい。
 失敗を二度と繰り返させないためにも!

 
全くその通りでは無いかと、私は思うのです。
 
 
追記) 被災者を非難するかのようなこの書き込み、非難の声が上がるかと思いきや・・・
     転載希望の声がありましたので、設定変更いたします。 もあい。拝
 
 
(*あくまでも個人の感想です)
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さて、アフリエイト。CLUBTで探してみますと、『KAN首相 T-シャツ』を発見
 
 
いい加減に解散しろ。
 
 
被災地の皆さん頑張って下さい!!
原発で作業に当たってる方も、どうかご安全に!!